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【画像付】24時間換気システムの掃除方法まとめ|カバーの外し方・掃除できない場合の対処法

2023.04.04 2024.03.13
24時間換気システムの掃除方法まとめ

「24時間換気システムの掃除をしたことがない」という方は、少なくありません。
24時間換気システムは、カバーやフィルターのホコリを取り除くことで、換気機能が正しく作動します。その結果、暮らしや健康にも良い影響を及ぼすでしょう。
心地よい日々を送るために、24時間換気システムの掃除は定期的におこなうことが大切です。

この記事では、24時間換気システムの掃除の仕方と掃除をしなかった場合のリスクなどについてご紹介します。
24時間換気システムの汚れが気になる方は、ぜひ参考にしてください。

【画像付】24時間換気システムの掃除の仕方

24時間換気システムを掃除する際は、下記4つの部位で工程を分けておこなうのがおすすめです。

  • 本体
  • 給気口
  • 排気口
  • フィルター

1つずつの部位を、ていねいに掃除していきましょう。
掃除方法について、ご紹介します。

1.本体

本体

【本体の掃除の手順】

  1. 電源を切る
  2. 本体カバーを取り外す
  3. ファンを取り外して水拭きor水洗いをする
  4. 水気をしっかりきる
  5. 乾燥が終わったらカバーとファンを元に戻して終了

【本体の掃除に必要な物】

  • 濡れ雑巾
  • バケツ
  1. 24時間換気システムの掃除をする際は、感電や故障のリスクを避けるため、最初に電源を切っておきましょう。
  2. 電源を切ったら、本体カバーを取り外します。本体カバーに付着した埃は、濡れ雑巾で取り除きます。
  3. カバーの掃除を終えたら、ファンを取り外しましょう。水洗いができるタイプのファンであれば、バケツに溜めた水に漬けて、汚れを落とします。
    水洗いができない場合は、硬く絞った濡れ雑巾で汚れを取り除きましょう。

    ※ファンの羽と羽の細い隙間は埃が溜まりやすく、爪楊枝など先の細い物をつい使いたくなります。
     しかし、24時間換気システムのファンの掃除に、先端が鋭い物を使用するのはおすすめしません。

    ※24時間換気システムのファンは繊細な機械です。羽に傷をつけるのは避けたほうが良いでしょう。水を使い、優しく汚れを落としましょう。
  4. ファンの水洗いを終えたら、しっかり乾燥させます。水気が残ったまま装着すると事故や故障の危険性が増すため、注意が必要です。
  5. 水気をしっかり切ったら、ファンを元に戻し、カバーも取り付けます。これで、24時間換気システムの本体部分の掃除は完了です。

2.給気口

本体

【給気口の掃除の手順】

  1. 給気口を開けてカバーを取り外す
  2. フィルターを取り外す
  3. 給気口内部の大きな汚れを掃除で吸い取る
  4. 細かい汚れは割り箸にウェットシートを巻付けて掃除する
  5. フィルターを元に戻しカバーも取り付ければ完了
給気口の掃除に必要なもの

【給気口の掃除に必要な物】

  • 掃除機
  • ウェットシート(ペーパータオル)
  • 割り箸
  1. 最初に給気口正面を軽く押し、給気口を開けましょう。給気口が開いたらカバーを取り外します。
  2. カバーを取り外して、中のフィルターを取り出します。フィルターの掃除方法は、この後の「フィルター」の項を参考にしてください。
  3. フィルターを外したら、給気口内部の掃除をしましょう。給気口内部の大きな汚れは掃除機で吸えます。
  4. 細かい部分の汚れは、割り箸にウェットシートやペーパータオルなどを巻き付けて、拭き掃除をしましょう。給気口の掃除は、手が届く範囲までで構いません。
  5. カバーを付け直せば、給気口内部の掃除は完了です。

3.排気口

排気口

【排気口の掃除の手順】

  1. カバーとフィルターを外す
  2. 見える範囲のゴミを取り除く
  3. カバーとフィルターを元に戻す
  4. ベントキャップの汚れは濡れ雑巾で拭き掃除をする
  5. ベントキャップの防虫網が取り外せる場合は取り外して掃除機&水洗いをする
  6. 防虫網を戻して完了

【排気口の掃除に必要な物】

  • ウェットシート(ペーパータオル)
  • 割り箸
  • バケツ・水
  • 中性洗剤
  • 掃除機

排気口の掃除は、24時間換気システムの種類によってやり方が変わります。

基本的には、給気口の掃除方法と変わりません。

  1. 排気口にもフィルターがつけられているタイプは、給気口と同じようにカバーを外して、フィルターも一緒に掃除をしておきましょう。
    フィルターの掃除方法は、この後の「フィルター」の項を参考にしてください。
  2. フィルターを外したら、排気口内の見える範囲のゴミを取り除きます。
  3. ごみを取り除けたら、カバーを元に戻します。

    ダクトを通り、外にそのまま空気を排出するタイプであれば、排気口のお手入れは基本的に不要です。
    外壁に取り付けられた「ベントキャップ」の掃除を、気がついたときにする程度で構いません。

    ベントキャップとは、外壁に繋がる排気口の開口部に取り付けられた、小さな屋根のような物です。雨水や虫が排気口から入るのを防ぎます。
  4. ベントキャップが手に届く範囲にある場合は、濡れ雑巾で汚れを取り除いておきましょう。
  5. ベントキャップに防虫網がついており、取り外しができる場合は、取り外して掃除をします。
    防虫網の掃除は、掃除機で汚れを吸い取れば完了です。汚れがひどい場合は、中性洗剤を使っても大丈夫です。
  6. 水洗い後はしっかり乾かしてから、再度、設置をしましょう。

4.フィルター

フィルター

【フィルターの掃除の手順】

  1. フィルターを取り外す
  2. 汚れを掃除機で吸い取る
  3. ひどい汚れはシャワーで水洗い+中性洗剤で落とす
  4. タオルで優しく包んで余分な水分を拭う
  5. しっかり乾燥させる

【フィルターの掃除に必要な物】

  • 掃除機
  • シャワー
  • 中性洗剤
  • 乾いたタオル

フィルターに汚れが残っていると、24時間換気システムが正しく機能しなくなります。
そのため、フィルターは定期的なメンテナンスが必要です。

給気口・排気口のフィルターの掃除方法を、確認しておきましょう。

  1. 給気口・排気口のフィルターを取り外します。
  2. フィルターには埃や油汚れなどがたくさん付着しています。掃除機を使い、吸い取れる範囲の汚れを吸い取りましょう。
  3. 掃除機で落ちきらない汚れは、水洗いできれいにします。
    フィルターによっては水洗いができないタイプもあるので、事前に説明書の確認をしておきましょう。
    水洗いができる場合は、シャワーを使うのがおすすめです。シャワーの水圧で、汚れが流れやすくなります。ひどい汚れの場合は、中性洗剤を活用しましょう。
  4. その後、しっかり乾燥させます。
    乾いたタオルなどで包んで、ぽんぽんと軽く叩いて水気を吸い取ってから干すと、乾燥完了までの時間を短縮できます。
  5. 水気が完全になくなったのを確認したら、元の位置に戻します。これでフィルター掃除は完了です。

汚れが落ちなかったり、掃除ができないタイプのフィルターを使用していたりする場合は、買い替えが必要です。住宅会社かメーカーに問い合わせて、取り寄せましょう。

換気のカバーが外せない場合の対処法

換気のカバーが外せない場合の対処法

24時間換気システムの設備や種類によっては、カバーが外せないこともあります。その場合は無理に取り外さず、手の届く範囲のみを掃除しましょう。

カバー本体は拭き掃除で汚れを落とします。水拭きをした場合は、水滴が残っていると換気システムに故障や事故が発生する可能性があります。
しっかり乾かした状態で電源を入れるようにしましょう。

換気システム内部はカバーに掃除機をあてて、ゴミを吸い取る方法がおすすめです。
奥のほうのゴミまでは取りきれないため、しっかり掃除をしたい場合は、専門業者に依頼をしましょう。

専門業者に24時間換気システムの機器を掃除してもらう場合、費用が発生します。費用相場は、後述の「24時間換気の掃除は業者に依頼できる?」を参考にしてください。

24時間換気システムを掃除しなければならない理由(※1)

24時間換気システムを掃除しなければならない理由

24時間換気システムは、定期的な掃除が必要です。

手間と感じる方も多いと思いますが、なぜ、換気システムに掃除が必要なのでしょうか。その理由について、解説します。

掃除をすることによって電気代を抑えることができる

24時間換気システムの定期的な掃除は、電気代を抑えることに繋がります。

24時間換気システムが汚れると、フィルターにもホコリが溜まっていきます。フィルターがホコリによって詰まると、空気をうまく排出できません。
換気効率が落ちると、換気システムのパワーを上げなくてはならず、電気代が余計にかかってしまいます。

定期的に掃除をしてホコリがたまらない環境を保つことで、換気システムが正しく機能し、その結果電気代が上がるのを防げます。

カビやダニが発生するリスクを下げられる

24時間換気システムを清潔に保つことで、カビやダニの発生リスクを抑えられます。

換気システムの汚れで換気効率が落ちると、空気が滞留する原因に。その結果、部屋の湿度が上がる・ホコリが溜まるといったことになり、カビやダニを呼び寄せてしまいます。
カビやダニは、アレルギーの原因になることも少なくありません。
とくに小さなお子様や高齢のご家族がいる場合は、できるだけ除去をしたい存在です。

掃除をすることで、カビ・ダニの発生を抑えられ、清潔な空気の中で家族皆が過ごせます。

シックハウス症候群になるリスクを下げられる

シックハウス症候群は、建材や家具に使用されている化学物質が空気中に漂うことで発症します。

症状は、目がチカチカしたり、喉が痛くなったりといった内容です。吐き気や頭痛をもよおすことも少なくありません。

24時間換気システムが汚れ、換気機能が低下していると、化学物質を含んだ空気が部屋に停滞してしまいます。
それとは逆に、掃除が定期的におこなわれている換気システムは、常時、空気の入れ替えができている状態です。

化学物質を含んだ空気を家に留めることなく外に排出するため、シックハウスのリスクを下げられます。

※1 三菱電機『「24時間換気システム」に関する意識調査と換気機能の実態調査』

24時間換気システムの掃除に関する疑問Q&A

24時間換気システムの掃除に関する疑問

24時間換気システムの掃除に関して、わからないことや不安を抱える方は、少なくありません。

ここからは、24時間換気システムの掃除に関するよくある疑問と回答について、ご紹介します。

24時間換気システムの掃除の頻度は?(※1)

24時間換気システムの掃除の頻度は、2週間に1回が理想です。隔週ごとに、換気システムの掃除日を決めておくと良いでしょう。
2週間に1度掃除をしていれば、24時間換気システムに汚れの付着も多くなく、お手入れも簡単です。さっと拭き掃除をするだけで、充分キレイになるでしょう。

換気システムに汚れを溜め込むとさまざまなリスクが発生します。
機器によって違いがあるため、取扱説明書に記載の清掃時期を確認しましょう。

※1 三菱電機換気ソリューションPR事務局プレスリリース『室内の空気環境を整える「24時間換気システム」 一度も掃除をしたことがないという人が6割にも!』

24時間換気の掃除は業者に依頼できる?

24時間換気システムの掃除は、業者への依頼が可能です。

カバーが外れて内部まで洗えるタイプであれば、家事代行の会社や水回り掃除の会社などが対応してくれます。ハウスクリーニングを依頼した際は、オプション扱いとなることが多い傾向です。
カバーが外れないタイプは、電気工事店やリフォーム会社、換気扇のメーカーなど専門知識を持った業者に依頼をしたほうが安心です。

どちらに依頼をしても、分解して内部まで掃除をしてくれます。

費用相場は、くらしのマーケット『お風呂(浴室)クリーニング料金相場│作業内容や費用を抑えるコツ』 の記載ではカバーが外せるタイプなら2,000〜5,000円ほどが目安。カバーが外せない場合の清掃は、5,000円以上かかるケースが多いようです(2023年3月30日時点 ※2)。

金額は依頼する業者によって左右されるため、まずは見積もりを取りましょう。

※2くらしのマーケット『お風呂(浴室)クリーニング料金相場│作業内容や費用を抑えるコツ』

省エネリノベーションエコキューブ

体に優しい住まいを実現

新築ではあたりまえとなってきた、省エネ性能をいちはやく中古マンションにも取り入れたのが、インテリックスのエコキューブ。
内窓・冷暖房・換気・給湯・照明などを省エネルギー性能が高い設備へ新規交換することにより、省エネ化を実現しています。
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*物件ごとに内装内容が異なります。詳しくは、物件ごとにお問合せください。
エコキューブサイトで詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
省エネリノベーションエコキューブ

まとめ

まとめ

24時間換気システムの掃除方法は、難しくありません。カバーが外せなかったり構造が複雑だったりする場合は、ムリをせずに専門業者に依頼しましょう。

24時間換気システムは適切なメンテナンスをおこなうことが大切です。定期的に掃除をして、快適な住まいと暮らしを保ちましょう。

高い換気性能や、健康的で快適な住まいに関心をお持ちの方は、高機能換気システムを備えたエコキューブをぜひご検討ください。

このメディアでは、ほかにも24時間換気システムの基礎知識について発信しています。住まいの断熱性・快適性を高めたい方は、ぜひご活用ください。

参考文献

※1  三菱電機『「24時間換気システム」に関する意識調査と換気機能の実態調査』
※2 くらしのマーケット『お風呂(浴室)クリーニング料金相場│作業内容や費用を抑えるコツ』