不動産について 省エネ

24時間換気はうるさい??24時間換気に対する疑問や悩みを解決

2023.06.08 2024.03.13
24時間換気はうるさい

24時間換気システムはうるさい?その役割や、音が気になる場合の原因と対策を紹介いたします。

24時間換気システムとは

24時間換気システムとは、居住空間の空気を室外の空気と入れ替え、家の中の空気を新鮮でキレイな状態で循環させる設備のことです。

2003年の建築基準法の改正によって義務化され、法律が変わってから建てられる家には、導入が義務付けられています。

24時間換気システムはうるさい??(※1)

インターネットで検索すると24時間換気システムの音がうるさい、といった記載を見かけることがあります。

音が気になるかどうかは個人的な感覚なので、一概に「うるさい/うるさくない」、「気になる/気にならない」かどうかは言えません。気になる方はモデルハウス等をご体感いただくのが一番良いかと思います。

一方、生活をする中で以前より24時間換気システムの音が気になるようになった場合は、汚れが溜まっていて、うまく作動していない可能性があります。

1~2年フィルターを掃除せずに放置した場合、騒音が新品時に比べて1.2倍になっているとの報告もあります。換気効率は半分以下にもなり、故障の原因にもなりますので、定期的な掃除やフィルターの交換をするようにしましょう。

それでも音が気になる場合は機器の故障の可能性もあります。詳しくは各メーカーの取扱説明書をご確認ください。

(※1)三菱電機『「24時間換気システム」に関する意識調査と換気機能の実態調査』

24時間換気システムはとめてもいい?

止めてはダメ

結論を言うと、24時間システムは止めてはいけません。

24時間換気システムの設置が義務付けられた理由をご紹介いたします。

24時間換気システムの設置義務の理由(※2)

24時間換気システムの設置が義務付けられた理由は、主にシックハウス症候群を防止するためです。

シックハウス症候群とは、新築やリフォームした住宅に入居した人の、目がチカチカする・喉が痛い・めまいや吐き気・頭痛がするなどの症状で、その原因の一部は建材や家具、日用品などから発散するホルムアルデヒドやVOC(トルエン、キシレンその他)などの揮発性の有機化合物と考えられています。

「シックハウス症候群」については、まだ解明されていない部分もありますが、化学物質の濃度の高い空間に長期間暮らしていると様々な健康に有害な影響が出るおそれがあります。

特に、最近の高気密・高断熱住宅では、夏の暑さや冬の寒さ対策のため気密性が高く、何もしないと室内の空気がこもってしまいます。

住宅の中の空気を適切に循環させ、シックハウス症候群を予防するためには、各部屋単独の換気ではなく、「計画的な換気」を取り入れる必要があり、室内の空気が1時間に半分以上入れ替わる24時間換気システムの設置が義務付けられたのです。

(※2)国土交通省『シックハウス対策について知っておこう』

計画的な換気とは

計画的な換気には下記の3要素が必要です。

①24時間常時換気

住宅全体を24時間、常に換気することで汚染物質の滞留を抑え、常時きれいな空気を保ちます。

②小風量換気

冷暖房に影響しないように小風量で換気します。

大風量で換気すると、熱エネルギーまで排出されてしまい非効率です。

小風量であれば、冷暖房への影響を抑えながら、いつも新鮮な空気を取り込めます。

③換気経路の明確化

汚れた空気や匂いが滞留しないように、住宅内の換気経路を明確にします。

新鮮な空気が家全体に行きわたるよう、空気の入口・出口それぞれに換気設備を配置することが大切です。

計画的な換気の中に「24時間常時換気」が求められていることからも、24時間換気システムは止めてはいけません。

このほかにも、適切な換気が行われないと湿気がこもってしまい、結露やカビが発生しやすくなります。このような弊害もあるので、自己判断で24時間換気システムの使用を止めるのは控えるようにしましょう。

例外として、台風等の強風時には雨水が侵入する恐れがあるため、運転を停止することをお勧めします。

24時間換気システムの種類とそれぞれの特徴

24時間換気システムには、給気と排気の方法が異なる3種類の換気方式があります。

住宅で設置されているのは、第1種換気か第3種換気です。下記表に特長を記載しておきます。

24時間換気システムの種類

まとめ

  • 24時間換気システムの音が気になる方はモデルハウス等で確認するのがオススメ
  • 生活の中で24時間換気システムの音が気になった方は、汚れなどでうまく作動していない可能性があります。
    定期的な掃除やフィルターの交換を各メーカーの取扱説明書でご確認ください。
  • 定期的な掃除やメンテナンスをしていても音が気になる場合は、故障の可能性もあります。
    詳しくは各メーカーの取扱説明書をご確認ください。
  • 台風等の強風時以外は、24時間換気システムを自己判断で止めないようにしましょう。

最後に、24時間換気システムに興味関心がある方でリノベーションを検討中の方は「エコキューブ」がおススメです。

省エネリノベーションエコキューブ

エコキューブで快適

新築ではあたりまえとなってきた、省エネ性能をいちはやく中古マンションにも取り入れたのが、インテリックスのエコキューブ。

内窓・冷暖房・換気・給湯・照明などを省エネルギー性能が高い設備へ新規交換することにより、省エネ化を実現しています。

さらに物件ごとに一つひとつ、エビデンスとなる省エネルギー性能レポートを発行し省エネ性能を見える化しています。

*物件ごとに内装内容が異なります。詳しくは、物件ごとにお問合せください。

エコキューブサイトで詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

省エネリノベーションエコキューブ

インテリックスとは

インテリックスとは、リノベーションマンション事業を中心に、不動産の仕入れや企画、運営、販売、管理業務を担うリノベーション総合企業です。

1995年7月に設立され、マンション購入に、新築か中古しか選択肢がなかった市場に中古マンションリノベーションという、新しい市場を創造し、これまでに累計2万5千戸(2022年12月時点)の販売を行ってきました。

その中古マンションのリノベーションに更なる快適性を高め、省エネ化も実現する『エコキューブ』をグループ会社一丸となって、開発・導入を推進しています。

参考文献

(※1)三菱電機『「24時間換気システム」に関する意識調査と換気機能の実態調査』
(※2)改正建築基準法 国土交通省『シックハウス対策について知っておこう』