マンションを売却するなら、高く早く売りたいと考えている方は多いのではないでしょうか。マンションは売り方によって売却価格やスピードが変わるので、ポイントを押さえて活動する必要があります。
この記事では、マンションを高く売る9つのコツと早く売る8つのコツの他に、売却に関わる費用を抑えるポイントやマンション売却の流れについて解説します。
マンションを少しでも高く売るためには、以下の9つのポイントを押さえることが重要になります。それぞれのコツについて詳しく解説していきましょう。
①複数の不動産会社に査定を依頼する
②「仲介」を依頼して売却する
③値下げ交渉があることを前提に売出価格を設定する
④スケジュールに余裕を持つ
⑤ホームインスペクションを行う
⑥リフォームやハウスクリーニングは不動産会社に相談
⑦大規模修繕後を狙う
⑧売却時期を2月・3月にする
⑨内覧に備え、しっかりと掃除・整理整頓をしておく
マンションの査定価格は不動産会社によって異なります。これは、会社によって査定の際に参考にする販売実績や査定マニュアルが違うためです。
また、営業力のある会社やリノベーションなどにより付加価値をつけた販売に強みを持つ会社は、相場よりも高めの価格でも売り切る力があるので、査定額も高くなる傾向にあります。
ただし、契約獲得のために甘めの査定をして、販売期間が長期化したり、実際に販売する際に査定よりも安い価格に下げるというケースもあるようです。より良い条件でマンションを売るためにも、複数の不動産会社に査定を依頼して比較検討し、適切な売出価格を見極めることが大切です。
マンションの売り方には仲介と買取の2種類がありますが、仲介の方が売却価格は高くなる傾向にあります。少しでも高く売りたいという場合は、不動産会社に仲介を依頼して売却するとよいでしょう。
仲介を依頼する際は、必ず複数の不動産会社に査定してもらい、比較検討した上で査定価格や販売戦略に納得できる会社を選びます。依頼後は媒介契約を結び、不動産会社の指示に従って売買に必要な書類などをまとめて手続きを進めていきましょう。
仲介は、不動産会社にマンションを売るための手続きや広告出稿などを代行してもらう手法です。マンションの売手はあくまで物件所有者であり、買手は基本的に一般の個人となります。売出価格に納得した買手と売買契約を結ぶため、相場に近い価格で売れるのが特徴ですが、買手が見つかるタイミングが読みづらく比較的時間がかかりやすい傾向にあります。
また、購入検討者が現れたら内覧対応も行わなければなりませんし、契約が成立した場合に不動産会社に仲介手数料を支払う必要があります。
買取は、不動産会社に直接マンションを買い取ってもらう手法です。不動産会社は買い取ったマンションをリノベーションして再販売するため、相場よりも売却価格は安くなる傾向があります。一方で、素早く売れるというメリットがあります。内覧対応や仲介手数料の支払も必要なく、コストや手間がかからないのも買取の特徴です。
マンションを売る時は、買手から値下げ交渉されるケースが多いです。そのため、マンションの相場価格を調べたり、不動産会社からの査定額を参考にした上で、値下げ交渉を前提とした売出価格を設定することをおすすめします。
ただし、相場よりもあまりにも高く設定しすぎると、売却までに時間がかかりすぎてしまう可能性があるため注意が必要です。仲介を依頼する不動産会社とよく相談した上で、適切な価格を設定しましょう。
マンションの売却には、一般的に3か月から6か月程度の期間がかかります。転勤や進学などの都合で売却したいタイミングが決まっている場合などは焦ってしまい、相場よりも安い価格で売ってしまいがちです。
また、スケジュールに余裕があれば、大幅な値引き交渉を行う買主が現れた際に別の買主を再度探すといったアクションがとれるようになります。
マンションを高く売るためにも、スケジュールには余裕を持って早めの行動を心がけましょう。一方で、時間をかければかけるほど高く売れるというものではありません。なかなか売れない場合は売出価格を見直したり、広告戦略を工夫したりして改善施策を打ちましょう。
ホームインスペクションとは、専門家により住宅の基礎や設備になど問題がないかを調べてもらう住宅診断のことです。ホームインスペクションを行えば、客観的にプロの目で見て問題がないマンションであることを証明できます。
万が一水漏れなどのトラブルが見つかった場合でも、しっかりと修繕することで、安心して購入してもらえるようになります。また、競合となる物件に対して信頼性の差別化としてもアピールできるでしょう。
リフォームやハウスクリーニングは独断で行わず、必ず不動産会社に相談しましょう。部屋を美しくしてから売却した方が売れやすいと思いがちですが、中古マンションを購入した後に、自分自身の手で理想通りにリフォームしたいという買手のニーズが強くなってきています。
リフォームやハウスクリーニングにかかった費用を売出価格に反映できるとも限らないため、まずは不動産会社に相談し、どういう販売戦略をとるべきかプロの目線からアドバイスをもらうべきだといえます。
マンションの大規模修繕では、修繕積立金を使って外壁やエントランス、外廊下などの共有スペースの修復が行われます。築年数の経ったマンションであっても、大規模修繕後は見た目が美しくなりやすいので、内覧時の印象がよくなり高く売れる可能性が高まります。
大規模修繕は12年周期で行うマンションが多いですが、築年数が経てば経つほど修繕費用が高くなり、資金が足りずに行わないケースも見られます。所有している物件の大規模修繕のタイミングや実施の有無を管理組合に確認し、もうすぐ実施するという場合は大規模修繕後に売却することをおすすめします。
ただし、大規模修繕のタイミングを待ちすぎてしまうと、築年数が経ちすぎて売出価格を下げざるを得なくなる可能性があるため注意が必要です。
4月の新生活のスタートに向けて2、3月頃に新居を探す人が多いため、この時期はマンションが売れやすいとされています。4月までに購入して入居したいと考えている買手が多くいるため、高く早くマンションを売れる可能性が高まります。
一方、1月頃はマンションを探し始めるタイミングの買手が多く、比較検討に時間をかける傾向があるようです。そのため、高い売出価格では即決につながらないケースもあるため注意しましょう。
内覧での印象は購買意欲に直結します。整理整頓されておらず、生活感があふれた部屋は魅力的に映らず、購買意欲が下がってしまう可能性があります。内覧に備えて不要なものを捨てて、しっかりと掃除や整理整頓しておきましょう。
水回りの汚れは目につきやすく、不潔な印象を抱かれやすいものです。洗剤で汚れを落とし、きれいな状態を保ちます。また、部屋を広く見せるためにも、不要な家具や小物類は処分しておくことをおすすめします。いつ内覧の予定が入っても対応できるように、常日頃から掃除しておくことを心がけましょう。
マンションを早く売るためには、以下8つのコツを押さえましょう。それぞれのコツについて詳しく解説していきます。
①「買取」を依頼する
② 売却しやすいタイミングを選ぶ
③ 実績がある不動産会社を選ぶ
④媒介契約を検討する
⑤大規模修繕後に売り出す
⑥売出しから数ヶ月は販売活動に力を入れる
⑦ハウスクリーニングの実施を検討する
⑧購入申し込みがあれば早めに回答する
マンションをできる限り早く売りたい場合は、不動産会社の買取を依頼しましょう。買取は不動産会社が直接マンションを買い取る方法なので、仲介のように買手を探す必要がなく、1か月から3か月程度で素早く売却できる可能性が高いです。
仲介の場合は複数回にわたる内覧対応や購入検討者からの質問への回答なども含めて手間がかかり、期間も6か月程度かかることもありますが、買取であれば内覧も1度のみで不動産会社と契約するだけで完了します。
また仲介は、売却後に契約内容と異なる不備が見つかった場合に、その責任を売手が負う契約不適合責任が適用されますが、買取であれば契約不適合責任が免責にしてもらいやすいのもメリットです。
資金力のある不動産会社であれば、残代金支払い前に倒産してしまうといったリスクが少ないため、安心して取引できます。買取を依頼する場合は、信頼できる不動産会社を慎重に選びましょう。
4月の新生活に向けて、2月から3月頃に引越し先を決めたいという買手のニーズが強いです。この時期は中古マンションの取引件数も伸びる傾向にあるため、早く売りたい場合は売却しやすいタイミングである2月から3月に売り出すとよいでしょう。
マンションの買取や売却の実績が豊富な不動産会社を選ぶことも重要です。買取件数や売却件数といった実績は、会社のホームページに記載されていることが多いため、業者選びの際にチェックすることをおすすめします。
実績豊富な不動産会社であれば、買取や仲介の際の査定をスムーズに行えますし、より精度の高い査定額を算出できる可能性が高まります。また、高く早くマンションを売るためのノウハウも豊富に有しているので、安心して相談できるでしょう。
マンションを早く売るためには買取がおすすめですが、仲介の媒介契約も検討するのもよいでしょう。人気エリアや周辺環境が優れたマンションであれば、仲介でも早く売り切れるかもしれません。
なお、仲介には以下の3種類の契約方法があります。条件のいいマンションは、一般媒介契約で複数の不動産会社に依頼することをおすすめします。
一般媒介契約 | 専任媒介契約 | 専属専任媒介契約 | |
---|---|---|---|
他業者への依頼 | 〇 | × | × |
自己発見取引 | 〇 | 〇 | × |
契約期間 | 期間の規定なし | 3か月 | 3か月 |
修繕積立金を使い、外壁やエントランス、外廊下といった共有スペースの修復を行うのがマンションの大規模修繕です。共有スペースがきれいに補修されるので、マンションの見た目が改善されて買手からの印象も良くなります。
マンションによって異なりますが、12年周期で大規模修繕するケースが多いため、修繕後のタイミングを狙えば売りやすくなるでしょう。また、直近過去5年以内に大規模修繕が行われている場合も売却時期としておすすめです。ただし、修繕の時期は個人でコントロールできるものではないので、タイミングがあえばその時期を狙うという心構えで十分といえます。
仲介を利用して早く売りたい場合、売出しから数か月は販売活動に力を入れましょう。
内覧の依頼が来た際に対応できなかったら、買手がつくチャンスを逃してしまいます。最初の1、2か月は土日の予定を空けておき、部屋もきれいな状態を維持して、いつでも内覧対応できるようにしておきましょう。
家の汚れが目立つ場合は、ハウスクリーニングの実施を検討します。プロによる本格的な家の清掃ができるハウスクリーニングを依頼すれば、自分の手で掃除するよりも美しく仕上げてもらえます。特に水回りの汚れはがんこであり、不衛生な印象を与えてしまうものなので、キッチンや風呂場、トイレだけでもハウスクリーニングするとよいでしょう。
なお、ハウスクリーニングは費用もかかるため実施の時期なども含めて、依頼前に一度不動産会社に相談しておくことをおすすめします。
マンションの買手は複数の物件を見ながら比較検討しています。購入申し込みがあった際は、早めに回答してスピーディな対応を心がけましょう。回答が遅くなると、他の物件での契約を進めてしまう可能性が高まります。
特に、希望の売出価格での購入を希望する買手に対してはすぐに回答し、売却のチャンスを逃さないようにします。
マンションの売却には仲介手数料や印紙税、抵当権抹消の登録免許税、司法書士の依頼費用、住宅ローンの繰上返済手数料、引越し代など様々な費用がかかります。
できる限り売却にかかる費用を抑えるためにも、まずは費用総額をしっかりと把握することから始めましょう。その上で、特に費用負担が大きいものから改善策を探していくことが効果的です。
例えば引越し一つをとっても、繁忙期とそうでない時期とでは、倍ぐらい費用が変わることも珍しくありません。複数社で見積もりを出すのはもちろんですが、時期に関しても可能な範囲で調整した方が良いでしょう。
また、ハウスクリーニングを利用すると費用がかかるので、プロの手に頼らず自分自身でしっかり掃除することで節約できます。リフォームは買手が自由に行いたいというニーズがあるので、売却前に勝手にリフォームしないのも節約につながるポイントです。
マンション売却の利益の有無に関わらず、確定申告を行うことも大切です。一定の要件を満たしている場合、税制優遇が受けられたり税金が返還されたりします。利用できる特例を調べ、忘れず確定申告しましょう。
マンションを高く早く売るためにも、売却の流れをしっかり理解しておきましょう。売却の流れを理解して準備することで、スムーズに手続きを進められます。
まずは、不動産会社の仲介を利用してマンションを売却する場合の流れを見ていきましょう。
複数の不動産会社に査定を依頼し、どの業者に仲介を依頼するか決めることから始めます。査定額は不動産会社によって異なるため、市場価格を見極めるためにも複数の業者に依頼して、比較検討することをおすすめします。
高い査定額を提示した不動産会社が、必ずその価格で売り切れるとは限りません。買手を見つけて売却する腕があるのかどうかは、これまでの実績が参考になります。売りたい物件があるエリアでの実績が豊富など不動産会社の強みを把握したうえで比較検討し、信頼できる不動産会社を選ぶことが高く早く売る上で重要になるのです。
依頼する不動産会社を決めた後は、仲介のための媒介契約を結びます。媒介契約には以下の3種類が存在します。
一般媒介契約 | 専任媒介契約 | 専属専任媒介契約 | |
---|---|---|---|
他業者への依頼 | 〇 | × | × |
自己発見取引 | 〇 | 〇 | × |
契約期間 | 期間の規定なし | 3か月 | 3か月 |
専任契約や専属専任媒介契約の場合はフォローが手厚くなる分、3か月は他の不動産会社に依頼できなくなりますので、信頼できる業者を選ぶことが重要になります。
媒介契約を結ぶ際に売出価格を決め、いよいよ売却活動がスタートします。売出価格は相場よりも高いと買手がつきづらいですが得しやすく、安いと損してしまいますが買手は早く見つかりやすいものです。
スケジュールに余裕がある場合は高めに設定して、早く売りたい場合は安めに設定するなど、自身の状況に応じて適切な価格に設定しましょう。
内覧対応を行い、購入を希望する買手が現れたら、最終的な売却価格や売却のタイミングを交渉します。買手から値引き交渉されることはよくあるので、損しない範囲で柔軟に対応するとよいでしょう。値引き交渉を前提にした売出価格の設定というのも重要なポイントになります。
買手との交渉が成立したら、契約を締結します。全ての書類が出そろい、買手から入金されたらマンションを引き渡します。引き渡し時期にあわせて引越しの準備なども進めておきましょう。以上でマンションの売却は完了です。
マンションを売却した年は、確定申告を忘れずに行いましょう。一定の条件を満たしている場合、税制優遇や税金の返還を受けられる可能性があります。利用できる制度を調べて、必要な書類などを準備しておきましょう。
不動産会社に直接マンションを買い取ってもらう買取を利用する場合は、売却活動や買主との交渉が必要なく、契約を結び次第すぐに売却できます。より良い条件で買い取ってもらうためにも、複数の不動産会社に査定してもらい、信頼できる業者と契約しましょう。
仲介での売却は3か月から6か月程度期間がかかるのに対し、買取であれば1か月程度で完了させられる可能性が高いです。
マンションを早く高く売りたいという方は、不動産買取に強いインテリックスへぜひご相談ください。ここからは、インテリックスの特徴についてご紹介します。
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