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フルリノベーションマンションって何?メリットやデメリット、選ぶ際に知っておくと便利なことを大公開!

2023.07.17 2024.01.01
フルリノベーションマンションとは

分譲マンション市場のうち、中古マンションの割合は95%以上。中古マンションの中には、リノベーション済みの物件も多くあります。

本記事ではフルリノベーションマンションについて紹介いたします。

フルリノベーションマンションとは?

リノベーションとは、戸建て住宅やマンションなど既存の建物に改修工事を施すことによって、快適な暮らしを実現し、機能性や性能を向上させるなど、新しい価値を生み出すことを意味します。

そのなかでもフルリノベーションとは、建物の内装を一度すべて解体し、基礎や柱など骨組みだけの状態から住宅全体を一新する大規模な改修工事のことをいいます。

ライフスタイルの変化に合わせた間取りの変更、断熱性や耐震性向上の補修工事、水回り設備など、大規模な変更も、フルリノベーションで行うことができます。

したがって、フルリノベーションマンションとは、中古マンションで建物の内装を一度すべて解体し、基礎や柱など骨組みだけの状態から住宅全体を一新する改修工事をしたマンションといえます。

フルリノベーションマンションのメリット

フルリノベーションマンションのメリット

フルリノベーションマンションのメリットとしては、以下の4点を挙げることができます。

  1. 住まいの選択肢が広がる
  2. ライフスタイルに合った間取りを選べる
  3. 新築住宅のように最新の性能が得られる
  4. コストを抑えて、より理想に近い住まいを実現できる

マイホームを検討する際、新築だけでなく、中古住宅のリノベーションを選択肢に入れれば、物件の選択肢が広がります。
フルリノベーションすることで、今のライフスタイルや家族構成に合った間取りや内装を実現でき、設備も最新のものを取り入れることで、新築住宅のような性能を備えることができるのです。

また、同じ環境・同じ性能で比較した場合、新築物件購入よりも、中古物件を購入し、フルリノベーションを行う方が、費用を抑えられる場合があるので、新築にこだわって物件を探すよりも、理想に近い住まいを実現できる可能性が広がります。

詳しくは、関連記事「フルリノベーションでできることを費用別に紹介。費用を節約するコツは?」で紹介しているのでご覧ください。

フルリノベーションマンションのデメリット

フルリノベーションマンションのデメリット

次に、マンションをフルリノベーションする場合のデメリットについては、以下の3点を挙げることができます。

  1. 思ったようにリノベーションできない場合がある
  2. 部分的なリフォームと比べると費用が高額になる
  3. 解体してみないとわからないこともある

それぞれご紹介いたします。

①思ったようにリノベーションできない場合がある

マンションのフルリノベーションを行う際には、建物の構造や管理規約をよく確認することが大切です。

建物の構造によっては、間取りの変更に制約がかかることがあるからです。
たとえば、構造上撤去しても問題のない間仕切り壁であれば場所を変更できますが、建物を支える耐力壁は動かすことができません。

また、マンションの場合は管理規約でリノベーションの範囲などに制限を設けていることもあります。

フルリノベーションを計画する際には、管理規約や契約書などをきちんと確認するようにしましょう。

管理規約や契約書を確認することで、フルリノベーションでできることとできないことがわかります。
また、工事中にトラブルが発生した場合にも、管理規約や契約書が役立ちます。

フルリノベーションを行う際には、建物の構造と管理規約をよく確認し、トラブルのないように注意しましょう。

②部分的なリフォームと比べると費用は高額になる

フルリノベーションでは、間取り変更や水回り設備の取り替え、内装の一新など工事内容が大掛かりになるため、部分的なリフォームに比べて多くの費用がかかります。

また、工事期間も長くなるため、仮住まいの費用も必要です。

フルリノベーションを行う際には、費用や工事期間をよく考えて計画を立てることが大切です。

③解体してみないとわからないこともある

フルリノベーションを行う際には、きちんと事前調査をしたうえで工事内容を検討しますが、事前調査を行ったとしても、工事が始まらないとわからないこともあります。

例えば、構造体の正確な寸法などは、解体してみないとわからないこともあります。
解体後に採寸した寸法が、図面や想定の躯体のサイズと違ったことで、サイズが特注になったり、場合によっては工法が変わることもあります。

しかし、ある程度は竣工図などから予想できることもあります。そのため、しっかりとそのあたりのコストを含んで検討する会社に依頼するのがよいでしょう。

フルリノベーションは、費用や工事期間がかかる大きなプロジェクトです。そのため、事前調査をしっかりと行い、信頼できる会社に依頼することが大切です。

リノベーション済マンションという選択肢

令和3年末時点、全国の分譲マンションの総戸数は685.9万戸です。そのうち新築は約10.7万戸であり、中古マンションの割合は95%以上となっています。

中古マンションの中には、リノベーション済みの物件も多くあります。
リノベーション済みのマンションは、住宅設備や壁、床などが新しくなっているため、新築マンションに近い住み心地を実現することができます。
また、リノベーション済みのマンションは、同エリアで同じ程度の広さの新築マンションに比べて価格が安い傾向にあります。
そのため、リノベーション済みのマンションは、新築マンションの購入が難しい人や、中古マンションでも快適な住まい心地を求める人に人気があります。

リノベーション済みのマンションを購入する際には、リノベーションの内容をよく確認することが大切です。

また、室内はリノベーション済みでも、共用部の設備は新築マンションに比べて古い場合があります。共用部の設備の状態もよく確認するようにしましょう。

リノベーション済みマンションは、不動産会社が中古マンションを買い取り、リノベーション後に売り出す場合が少なくありません。
このケースでは、リノベーション済みマンションの売主が宅地建物取引業者である不動産会社のため、契約不適合責任(旧瑕疵担保責任)を負わなければならないと法律で定められています。

「契約不適合」とは、民法では「住宅の種類や品質に関して契約の内容に適合しない状態」と規定されています。

つまり「契約不適合責任」とは、契約内容とは適合しないものを引き渡した際に売主が買主に対して負う責任」となります。

たとえば購入した物件に入居後すぐに雨漏りが発生した場合、それが契約不適合責任にあたるかどうかは、契約書に「雨漏りがある」と書かれているかどうかによります。
契約書に明記されていなければ、契約不適合責任にもとづく損害賠償の請求などが可能になります。

リノベーション済中古マンションを購入する際は、契約書の内容をよく確認しましょう。

契約不適合責任を追及するには、契約書に記載されている内容が非常に重要です。
不動産の契約書は専門的な用語も多く、理解が難しい場合も多いですが、疑問に思う点があれば必ず確認することが大切です。

リノベーション済マンションを選ぶメリット

このほかにも、住宅ローンがまとめられることもメリットとしてあげることができます。

中古マンションを購入し、自分でリノベーションする場合、住宅ローンに加えて、リフォームローンも別に借りなければならないことがあります。

住宅ローンは低金利で返済期間が長く設定できるのに対し、リフォームローンは比較的高金利で返済期間が短めです。
そのため、リフォームローンを借りると、住宅ローンよりも月々の返済額が高くなる可能性があります。

しかし、リノベーション済みのマンションを購入する場合は、住宅ローンだけで済みます。
リノベーション済みのマンションは、住宅設備や壁、床などが新しくなっているため、リノベーションを行う必要がなく、住宅ローン以外の借入金が不要なので、月々の返済額を抑えることができます。

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