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気密性が高いとどうなる?重要性やメリット・デメリットを簡単に解説

2023.06.04 2023.08.21
快適な住宅

快適な住宅のために重視したい要素のひとつが、気密性です。

気密性、断熱性が高い住宅は、冬は暖かく夏は涼しい、家屋が傷みにくいなど、さまざまなメリットがうたわれているため興味を持つ方も多いでしょう。しかし、気密性が高いことによるデメリットや、経済的な負担が気になるというケースもみられます。

今回は、気密性の高い住宅で得られるメリット、デメリットとともに、家づくりではなぜ気密性が重要なのかを解説します。

より高気密で、快適な住まいを作るためにぜひ参考にしてください。

気密性とは?(※1)(※2)

気密性とは

気密性とは、屋内と外部の空気の移動による熱などの移動を少なくする性能のことです。住宅で気密性とは、隙間風などが入らない状態のことを言い、気密性が高いほど、室温を維持しやすい環境と言えます。

断熱性能は、室内から外皮(基礎・外壁・屋根・開口部など)を通して外へ逃げる熱量を外皮全体で平均した数値で評価されます。北南に長い日本では地域ごとに求められる断熱性能が異なっています。

省エネ住宅では、断熱性にあわせて気密性も求められます。断熱性能の高い住宅は外気の温度の影響を受けにくく、気密性の高い住宅はその室温を逃さないため、この2つの性能の高さが求められるのです。

この記事では、快適な暮らしのために求められる2つの性能のうち、気密性について紹介いたします。

【高気密・高断熱な住宅の特長 】

気密性の高い住宅気密性の低い住宅
室内の温度冬は暖かく、夏は涼しい冬は寒く、夏は暑い
冷暖房費比較的安価比較的高額
家屋の傷み傷みにくい傷みやすい

(※1)経済産業省 資源エネルギー庁「省エネポータルサイト/家庭向け省エネ関連情報」
(※2)国土交通省「地域区分新旧表」

気密性の基準

気密性は現在、「これ以上でなくてはならない」という具体的な基準は設けられていませんが、「C値」という指標となる値があります。

「C値」とは、住宅の隙間面積を延床面積で割ったもので、数値が低いほど気密性の高さを示します。

家づくりで気密性が重要な理由

気密性が重要な理由

家づくりで気密性が重要といわれるのには、以下のような理由があります。

  • 建物の老朽化を抑制できる
  • 換気効率を上げることができる

それぞれについて解説します。

建物の老朽化を抑制できる

気密性の高い住宅は、建物の老朽化を遅らせることができます。

それは、住宅建物が老朽化する大きな理由の一つに「結露」があるためです。とりわけ木造の住宅に結露が発生すると、木材にカビや腐食が起こり劣化の原因となってしまうでしょう。

結露は、夏は冷房された屋内に湿気を含んだ外気が入り、冬は暖房された屋内の空気に冷たい外気が当たることで起こります。断熱性がどれだけ高くても、気密性が低いと外気と室内の空気が触れるため、結露発生の原因となるのです。

住宅の気密性が高ければ、結露の発生を抑え、建物の劣化を抑制することができます。

換気効率を上げることができる

住宅の気密性を高めることで、換気効率を上げることができます。

気密性が低く隙間風などが入る住宅では、換気を行うために設けられた給気口以外からも給気してしまい、換気にばらつきが生まれてしまいます。

一方、気密性が高い住宅では、隙間風などがないため、設計時に計画された換気性能を十分に発揮することができます。

気密性を高めることで効率よく換気を行い、循環された空気の中で快適な暮らしを送るためにも、気密性の向上は重要な項目といえます。

気密性と断熱性が高い場合のメリット

気密性と断熱性が高い家には、以下のようなメリットが期待できます。

  • 季節を問わず快適に過ごせる
  • 冷暖房費が安くなる
  • 遮音性が高くなる
  • 結露・カビが発生しづらくなる

それぞれについて解説します。

季節を問わず快適に過ごせる

気密性と断熱性の高い住宅では、外気の影響を受けることが少なく、設計時に計画された換気性能を損なわずに換気を行うことができます。

そのため、季節を問わず快適に過ごせるのがメリットです。

先述の通り、気密性を高くすることで、室内外の空気の循環を住宅設計時の計画通りに行うことができ、その結果、各部屋で常に新鮮な空気を取り入れることができます。

また、気密性が低く隙間風が入るような個所があると、そこから断熱性能が下がり、外気温の影響を受けやすくなることで冷暖房設備の効果が弱まってしまいます。

気密性・断熱性を高めることで、季節ごとの冷暖房効率を損なわず、外気温の影響を受けにくい快適な暮らしを実現できます。

冷暖房費が安くなる

気密性と断熱性の高い住宅では、外気の影響が少なく、室温を逃がしにくい環境のため、冷暖房設備を少ないエネルギーで稼働することができ、冷暖房費を抑えることができます。

気密性の低い住宅ではどれだけ冷暖房をかけても、隙間風として外気が入ってきてしまうので、室温はどんどん外気に近づいてしまいます。

夏は熱風を取り入れながら冷房を、冬には冷風を取り入れながら暖房をかけるため、冷暖房費は高くなってしまいがちです。

気密性と断熱性が高ければ、冷暖房の温度設定も地球環境に優しく調整でき、冷暖房費をしっかり節約できるでしょう。

遮音性が高くなる

気密性の高い住宅は、遮音効果も高くなります。これは、空気のなかを伝わる音の性質に由来するものです。

高気密住宅では、必要以上に空気の出入りがないので、音の出入りも少なく、遮音性が高められます。

気密性や断熱性能の高い住宅のなかにいると、道路を通る車の音や雨の音などがほとんど聞こえないと感じることがありますが、同じく室内の音も外に漏れにくい構造です。

ペットや子供がいる家庭・静かに過ごしたい方には、遮音性能が高くなることは大きなメリットといえます。

結露・カビが発生しづらくなる

気密性と断熱性能の高い住宅では、室温だけでなく湿度も一定に保ちやすくなるため、カビ・結露が発生しづらい環境をつくることができます。

結露は、水蒸気を含んだ空気が冷やされることで、空気中の水蒸気が凝縮され、水滴になる現象のことです。

住宅においては、冷たい外気の影響を受けて窓などが冷やされた場合に、室内側の暖かい空気が冷えた窓などに触れることで、温度差により水滴が生じ、カビの発生につながるケースがあります。

気密性や断熱性が高いと外気温の影響を受けにくくなるため、結露の発生を軽減でき、結露から来るカビの発生も大幅に抑えられます。

高気密・高断熱にすることで結露が抑制できると、先述したとおり建物の劣化を抑えることもできます。結果として住宅メンテナンス費用の節減というメリットも得られるでしょう。

気密性が高い場合のデメリット

気密性が高い住宅では、以下のようなデメリットも存在しています。

  • ハウスダスト対策が必要になる
  • 内部結露が発生するリスクがある
  • 住宅の建築費が高くなる可能性がある

それぞれについて解説します。

ハウスダスト対策が必要になる

気密性の高さによって密閉された室内空間が作られると、室内にハウスダストが留まりやすいため、ハウスダストへの対策が必要です。

室内が密閉されてしまうと自然換気が抑制され、ハウスダストなどを外に出すことができません。そこで高気密住宅では、計画的な換気が必要となります。

とはいえ、現在の住宅には「24時間換気システム」の導入が義務付けられているため、換気については、十分に行えるよう設計されている住宅がほとんどです。

24時間換気システムによる換気性能を保持するためには、気密性の向上が求められます。

内部結露が発生するリスクが高まる

気密性の高い住宅では、断熱材に隙間ができてしまったときなどに「内部結露」が発生しやすくなるため、注意が必要です。

内部結露とは、室内の空気が壁のなかにある断熱材の内部に隙間から侵入し、外気との温度差で結露してしまう現象のことです。

断熱材の隙間は、施工の際に断熱材が小さすぎる、あるいは設置がズレてしまった等の理由で発生します。

内部結露を防ぐには、断熱材が壁のなかの空間を隙間なくしっかりと埋め、断熱材自体に防湿フィルムなどを施工する必要があります。

住宅の建築費が高くなる可能性がある

高気密の住宅は、そうでない住宅に比べると建築費用が高くなる傾向にあります。

建築費が高くなる理由としては、断熱材の性能や量、断熱性能の良い窓の設置、高気密を実現するための施工技術、換気システムの設置などが挙げられます。

しかし一方で、気密性と断熱性の高い住宅にすると冷暖房費や住宅メンテナンス費用が気密性・断熱性の低い住宅に比べて抑えられるなど、住んだ後の費用負担が軽減されることも考慮しましょう。

また、住宅といっても建築費用の相場はメーカーや地域によってさまざまなので、相談時に確認しましょう。

気密性を重視する際に知っておきたいこと

気密性は快適な住まいをつくるうえで重要なポイントですが、それに加えて断熱性能や換気がしっかりと行われていることが重要です。

エコキューブで快適な暮らしを

エコキューブで快適な暮らしを

快適で健康的な住まいを考えているなら、エコキューブがおすすめです。ここではエコキューブについてご紹介します。

エコキューブの仕組み

エコキューブは高気密・高断熱に高機能換気システムにより快適で健康的な暮らしを実現する省エネリノベーションです。

物件ごとに温熱計算を行い、物件の立地や構造など諸条件にあわせた独自の基準を用いてリノベーション前とリノベーション後の住戸エネルギー消費量や冷暖房費(冷房負荷26度、暖房負荷22度、エアコンのみで算出)のシミュレーションを行い適切なリノベーション計画の立案から施工を行います。

お住まいの住宅のリノベーションや快適な住まいへの引越しや転居を検討の方はエコキューブを是非ご検討下さい。

インテリックスについて

インテリックスとは、リノベーションマンション事業を中心に、不動産の仕入れや企画、運営、販売、管理業務を担う総合企画会社です。

1995年7月に設立し、マンション購入に、新築か中古しか選択肢がなかった市場に中古マンションリノベーションという、新しい市場を創造し、これまでに累計2万5千戸(2022年12月時点)の販売を行ってきました。

その中古マンションのリノベーションに更なる快適性を高め、省エネ化も実現する『エコキューブ』をグループ会社一丸となって、開発・導入を推進しています。

エコキューブで健康的で経済的な住宅を実現

エコキューブでは、熱交換式換気システムを採用しており、外の空気を室温に近づけた状態で取り入れます。

例えば冬に外気0℃で室温が20℃の場合、熱交換を行い、外気を18℃程度にして室内に取り込むので、快適な居住空間を保ちます。※物件の性能や立地等諸条件によって外気・室温は異なるため表示の室温を保証するものではありません。

さらに換気だけでなく、高気密・高断熱の機能を充実させることで不必要なエネルギー消費を抑え、ランニングコストの少ない、健康的に暮らすことのできる住宅を実現しました。

電気代の高騰なども懸念されるなか、環境性能はこれからの住宅に不可欠です。リノベーションの際には高気密・高断熱のエコキューブをご検討ください。

気密性と換気・断熱は必ずセットで考えよう

気密性の高い住宅では、換気と断熱を必ずセットで考える必要があります。

3つをしっかりと掛け合わせることができれば、外気温や音の影響を受けにくい、低コストで暮らせる快適な住宅ができるでしょう。

高気密・高断熱住宅の一つの選択肢として、省エネリノベーション「エコキューブ」を導入したリノベーション物件があります。

最先端の換気システムを備え、環境に優しく、冷暖房費を削減しつつ健康にも配慮した生活が実現します。

高気密の住宅に興味をお持ちの方は、ぜひ省エネリノベーション物件も検討してみてはいかがでしょうか。

参考文献

(※1)経済産業省 資源エネルギー庁「省エネポータルサイト/家庭向け省エネ関連情報」
(※2)国土交通省「地域区分新旧表」