ただ表面的な内装を変えるだけとは違い、間取りや水回りの位置関係を含めた全く異なるスタイルも実現可能なリノベーション。前後でどれくらい間取りを変更することができるのか、そしてどのような間取りにニーズが集まっているのかについて説明します。
もくじ
マンションのリノベーションでは、一部の設備を流用するので無い限り、既に施されている内装の一切を取り払ってスケルトンの状態に戻し、そこから部屋を再構築することが可能です。
そのため、新しい部屋の間取りに影響するものは、構造上取り払うことができないタイプの壁と、梁構造や柱、各種配管類のみです。
移動が難しいと考えられているキッチンなどの水回り設備についても、配管の勾配をとることが可能であれば動かすことができるので、全く違う位置への配置も考えられます。
技術的に可能な範囲であれば、どんな変更もできると考えて良いでしょう。
水回りの移動を含めた大幅な変更を希望する場合には、壁の制限のないラーメン構造で、床下に空間がある物件を選びましょう。
構造上どうしても排除できない壁が一部にあったり、大きな空間を作るために邪魔な位置に柱や配管が位置していたりしても、リノベーションのアイデア次第で魅力的な間取りを実現することはできます。
もちろん、制限の少ない物件であることが望ましくはありますが、ある程度の制約があったとしてもそれを生かしたプランを作り上げていくことを考えてみましょう。柱をアクセントとして生かした、個性的なリビングルームに仕上げることも可能です。
リノベーション対象になりやすい、古め(築30年以上など)のマンションは、当時の流行から細かく区切られ部屋数が確保された間取りが中心でした。リノベーション後は多数の部屋を作るよりも、例えばリビングルームなど長い時間を過ごすスペースを広く確保して、寝室は寝るだけの用途として考える傾向が強まっています。キッチンも独立性の高いタイプより、開放感のあるカウンター式やアイランド型。
リビングと接続し、LDKとして広い空間を楽しめる作りが人気を集めています。家族や客、あるいは自分一人であっても、過ごす時間の長い空間を快適に作り上げるというライフスタイルが広がってきているのです。
寝室以外の生活空間を広める以外の人気傾向として、納戸やウォークインクローゼットの設置と、アクセスを複数方向に設けての回遊性の向上があります。例えば収納エリアには寝室と玄関の両方から移動でき、いちいちリビングなどに回り込む手間が省ける。
キッチンと洗面室の間でも出入り可能な構造にすることで、調理と洗濯を効率良くこなすことが可能になるといった工夫で、単に間取りを変える以上の使い勝手を実現することができるというわけです。それぞれのライフスタイルに合った生活動線を実現することも、リノベーションの持つ大きな役割のひとつだと言えるでしょう。
リノベーションで全ての理想を実現することはできないかもしれませんが、アイデア次第で実現できるケースもあります。不可能な場合であっても、代替案や新しい提案で問題をクリアできるかもしれません。インテリックスでは、個別相談会を実施しています。最初から無理と諦めずに、希望をまずはプランナーに伝えてみて下さい。
参考:
>>インテリックスがリノベーションした事例一覧