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マンション購入のよくある4つの失敗と予防策とは?それでも失敗してしまった時の対処法

2017.07.30 2025.08.19
内覧時の注意点

マンション購入は、人生の中でも最も大きな投資の一つです。しかし、十分な準備や情報収集を怠ると、購入後に「想定外の出費」や「生活の不便さ」に直面し、後悔することになりかねません。長く安心して暮らすためにも、事前に失敗例とその回避策を知っておくことが大切です。

マンション購入の4つの失敗

①お金の失敗

マンション購入では、立地や間取りだけでなく「お金の落とし穴」にも注意が必要です。
予算オーバーや想定外の出費で後悔しないために、次の点を押さえましょう。

修繕積立金や管理費が負担に

購入後に「お金の失敗」で後悔する例は少なくありません。特に注意したいのが、修繕積立金や管理費などの固定費です。修繕積立金は、経年劣化に伴う修繕費用を賄うために毎月積み立てますが、築年数が経つほど金額が上がる「段階増額方式」が一般的です。この将来の負担増を見落とすケースが多く見られます。

さらに、共用施設が充実している物件や管理人が24時間常駐する物件ほど、管理費は高額になります。加えて固定資産税や保険料も継続的にかかるため、ローン返済額だけでなく、これらの維持費を含めた資金計画が重要です。

住宅ローン控除の失敗

「住宅ローン控除」は、住宅ローンを利用して自宅を購入した際に、一定の条件を満たすと入居した年から最長で13年間、年末時点での住宅ローン残高の0.7%分を所得税から控除できる制度です。しかし「使えると思っていたのに対象外だった」という失敗も少なくありません。住宅ローン控除は適宜改正が行われているため最新の情報の確認が必要で、2024年以降は購入する住宅の省エネ性能が基準を満たすことが重要な条件になりました。新築や中古などで異なる省エネ基準を満たしているマンションなのか、購入前に確認するようにしましょう。

また、この制度の適用には入居した翌年に確定申告が必要ですが、その際に必要な省エネ基準適合住宅の証明書が入手できないなど、確定申告の不備や制度の理解不足で適用を逃すケースもあります。一つ一つ条件を確認し、丁寧に手続きを進めましょう。 

② 物件選びの失敗

マンション選びでは、将来の変化や価値の見通しを考慮することが想像以上に大切です。
これを怠ると、思わぬ不都合や損失が生じることがあります。

ライフスタイルの変化に合わない

購入時は立地や間取りが合っていても、転職や出産などのライフイベントによって暮らしにくさを感じる場合があります。たとえば、子どもの誕生や介護で部屋数が足りなくなるケースや、周辺環境の変化による不便さも少なくありません。さらに、管理規約によって増改築が制限されている場合は、リフォームの自由度が低く、コストも高くなります。将来の変化を見据えて選ぶことが大切です。

資産価値が下がる

不動産の価値は立地や市場環境や築年数によって変動し、予想以上に下がると売却時に損失が出てしまうケースもあります。特に中古マンションは築6〜15年で価値が大きく下がり、その後は変動が小さくなる傾向がありますので、購入タイミングについては要注意です。周辺環境の変化や経済状況も資産価値に影響することも念頭に置いておかなくてはなりません。転勤などで引っ越しが必要な場合に、売ることや貸すことが出来ないマンションは、管理費や修繕積立金など維持費が負担になる「負動産」になるリスクもあります。

③生活環境の失敗

マンション選びでは立地や設備だけでなく、日々の暮らしを取り巻く「生活環境」も重要です。入居後に気づく騒音や住民間のトラブル、管理体制の問題がストレスになることもあります。

騒音・住民トラブル

マンション購入後、生活環境のミスマッチにより後悔するケースは少なくありません。共用部の清潔さやゴミ置き場のマナー、夜間の騒音、ペット飼育のルールなど、住民の意識によって快適さは大きく左右されます。一戸建てと異なり隣人との距離が近い集合住宅では住民トラブルが深刻化しやすく、売却を考える原因にもなりえます。

さらに、地域の雰囲気が自分に合わず違和感を覚えるという例もあります。特に新築では、中古マンションと違って事前に確認できない要素も多く、注意が必要です。

管理組合の問題

管理組合や管理会社の機能が不十分なマンションでは、共用部分の清掃や設備の修繕が行き届かず、建物の老朽化や住環境の悪化を招くおそれがあります。クレーム対応や住民間のトラブル処理が後回しになることもあり、安心して暮らせる環境が損なわれてしまう原因となりかねません。

また、管理人や管理会社との連携が取りづらい場合、日常の困りごとを相談する窓口が機能せず、居住者は不安や不満を抱えたまま生活することになってしまいます。購入前には、管理状況や組合の運営体制を丁寧に確認することが大切です。

④契約時の失敗

マンション購入という大きな買い物においては、契約時の確認不足が思わぬトラブルや出費につながることがあります。特に管理規約や修繕計画などの見落としには注意が必要です。

管理規約の問題

マンション購入時に管理規約の確認が不十分だと、後に生活に思わぬ支障をきたすケースがあります。ペットの飼育やリフォームの制限、駐車場の利用など、日常に影響するルールが明確に規定されているため、事前の確認は不可欠です。管理規約は住民で構成される管理組合が定めるもので、自分のライフスタイルに合うかを見極める判断材料にもなります。管理規約は変更することもできますが、一度決まった規約の変更には総会で区分所有者の4分の3以上の賛成が必要で、現実的には容易ではありません。

マンション購入で失敗しないための4つの対策

「SOLUTION PROBLEM」と書かれたスタンプ

これまでに挙げた「お金の負担、物件選びのミスマッチ、生活環境のトラブル、契約時の確認不足」など、マンション購入における失敗は事前の準備で防げることがほとんどです。ここでは、これらの失敗を避けるための4つの対策を注意点とともに詳しく解説していきます。

①お金の失敗を避けるために資金計画をしっかり確認

マンション購入は人生の大きな決断です。安心して暮らすためには、資金計画をしっかり立てることが欠かせません。ここでは、無理のない予算設定と追加費用の見極めについて解説します。

無理のない資金計画を立てることの重要性

マンション購入では、購入後の生活も見据えた現実的な予算設定が必要です。気持ちが先走って甘めの見積もりで進めると、予想外の負担に悩むことになります。家計に無理のない返済計画を立てて、安心して暮らせる道筋を描きましょう。

追加費用と返済額の目安を見極める

「家賃と同じくらいの返済なら大丈夫」と考えがちですが、実際には管理費や修繕積立金、固定資産税など追加費用が発生します。月々のローン返済は手取り収入の25%以内に抑え、購入時の諸費用も現金で用意することが大切です。また、住宅ローン控除を利用できれば、負担は大きく軽減されます。省エネ基準に適合していない場合は控除を受けられなかったりするなど注意が必要ですが、一方で子育て世帯や若者夫婦世帯に対しては条件が緩和されています。丁寧に手続きを進め計画的に資金確保を行いましょう。

②物件選びで失敗しないために将来を見据えた物件選び

マンション購入は人生の大きな節目となる買い物です。現在の暮らしだけでなく、将来のライフイベントも見据え、慎重に物件を選ぶことが重要です。変化に柔軟に対応できる物件選びが、後悔しない購入のカギとなります。

将来のライフイベントを見据えた物件選び

結婚や出産、転職、親との同居など、人生の変化を踏まえて物件選びを進めましょう。例えば、単身でも将来的に家族が増えることを考え、広めの間取りや部屋数の多い物件を選ぶのがポイントです。子育て環境の充実や学校・保育園へのアクセスの良さも重要です。また、親の介護を考えるならバリアフリー対応の物件や実家との距離もチェックしておきたい点です。

柔軟な対応力と売却しやすさも考慮する

働き方や家族構成の変化で現在の間取りが合わなくなる場合もあります。子どもの独立後の部屋余りや、テレワーク増加による手狭化も考慮が必要です。こうした変化に対応できる物件か、あるいは将来的に売却しやすい駅近など利便性の高い物件を選ぶことも賢明です。今とこれからの両面を意識して選ぶことが、満足度の高い購入につながります。

③住民トラブルの失敗を避けるために丁寧に内見を行う

マンション購入で意外に見落とされがちなのが「住民トラブルの有無」です。理想の物件を手に入れても、入居後に騒音やマナー違反で悩むこととなれば快適な暮らしから遠のいてします。こうしたトラブルを防ぐためには、購入前の内見でしっかり確認することが大切です。

実際の生活時間帯に訪れて環境を確認する

内見は平日昼間だけでなく、夜間や週末なども含め「自分の実際の生活時間帯」に合わせて訪れるのがおすすめです。昼間は静かでも、夜間に騒音が発生するケースは少なくありません。中古物件なら共用部や掲示板から住民の様子も把握できますが、新築は住民層が見えにくいため注意が必要です。

内見時に不動産会社に必ず確認したいポイント

  • 過去に騒音や住民トラブルがなかったか
  • ペットの飼育ルールと実際の遵守状況
  • 水漏れや上下階のトラブル事例
  • 管理費や修繕積立金の滞納状況
  • 空室や賃貸住戸の割合が高すぎないか
  • 建て替え計画の有無

これらの情報は住民トラブルの兆候を見極める材料になります。

周辺環境の開発計画も確認し、複数物件を比較しよう

都市開発の予定があると騒音や交通状況に影響が出ることがあるため、購入前に市区町村の開発計画を調査しましょう。また、1〜2件で即決せず、3〜5件程度の物件を比較して「見る目」を養うことが安心の住まい選びにつながります。

④契約段階での失敗を避けるために信用できる不動産会社を選ぶ

マンション購入においては、選ぶ不動産会社が契約の成否に大きく影響することを覚えておかねばなりません。信頼できる会社や担当者を見極めることが、購入時のトラブルを避ける第一歩です。適切なサポートを受けることで、安心してマンション購入を進められます。

信頼できる不動産会社のポイント

良い不動産会社は、以下の特徴があります。

  • 購入者の希望を丁寧に聞き取り、無理のない予算を提案してくれる
  • リスクやデメリットも包み隠さず伝えてくれる
  • 契約を急かさず、じっくり検討する時間を与えてくれる

これらは、購入者が納得し安心して契約できる環境づくりとして欠かせないポイントです。

管理規約の説明と担当者への信頼

また信頼できる不動産会社は、ペット飼育のルールやリフォームの可否、駐車場の利用方法など、生活に関わる管理規約を丁寧に説明してくれるはずです。担当者の対応に不安がある場合は、遠慮せず交代を申し出ることも検討しましょう。誠実な会社であれば、疑問や不安に真摯に向き合い、購入者が安心して暮らせる住まい選びをサポートしてくれます。

マンション購入後に失敗してしまった場合の4つの選択肢

どんなに慎重に選んだつもりでも、実際に住み始めてから「思っていたのと違った」「生活に支障が出てきた」と後悔するケースもゼロではありません。とはいえ、マンション購入後にすべてを諦める必要はありません。状況に応じて取り得る選択肢はいくつかあり、冷静に判断すればリカバリーは可能です。ここでは、代表的な対応策を紹介します。

①売却してリセットする

マンションを購入したものの、「思っていた暮らしと違った」と後悔を感じたときには、思い切って売却を検討するのも一つの手段です。せっかくのマイホームを手放すのは残念に思えるかもしれませんが、不満を抱えながら住み続けることが、日々のストレスや生活の質の低下につながる可能性もあります。

売却することで、住宅ローンの残債を整理したり、新しい住まいへの資金に充てたりすることができるのも大きなメリットです。特にマンションは戸建てと比べて流動性が高く、立地や築年数によっては比較的スムーズに買い手が見つかるケースもあります。

ただし、築年数が進むと資産価値は徐々に下がる傾向があるため、できるだけ高く売却したいと考えるなら、早めの判断がポイントになります。納得できる暮らしを実現するためにも、「売ってリセットする」という選択肢を前向きにとらえてみましょう。

②マンションを賃貸に出して収益化する

せっかく購入したマンションを手放したくない場合は、「賃貸に出す」という選択肢を検討してみましょう。第三者に貸し出すことで家賃収入を得ることができ、ローン返済の一助にもなります。将来的に再びそのマンションに住みたいと考えている場合でも、定期借家契約を利用すれば一定期間後に自分で住み直すことも可能です。

ただし、注意点もあります。住宅ローンを利用して購入した物件を賃貸に出す場合、事前に金融機関へ相談のうえ、事業用ローンへの借り換えが求められるケースがあります。無断での転用は契約違反となる可能性もあるため、慎重な手続きが必要です。

また、家賃収入を得るには入居者を確保することが前提です。賃貸需要が高いエリアであるかどうか、立地や築年数を踏まえて見極めましょう。都市部であれば比較的安定した賃貸運用が期待できますが、事前の調査が欠かせません。

③リノベーションで改善する

替えを検討する理由が「間取りへの不満」であるのなら、思い切ってリノベーションで解決を図るのも一つの方法です。特に現在の住まいに手を加える場合は、日当たりや風通し、生活動線などを十分に把握したうえでプランを立てられるため、完成後に「こんなはずじゃなかった」と後悔するリスクが少なくなります。

またリノベーションは、中古物件の購入時にも有効です。物件の構造や状態にもよりますが、間取りや内装を自由に変更できるため、注文住宅のように自分の理想を反映した住まいづくりが可能です。ライフスタイルに合わせて部屋数を増やしたり、子どもの成長を見据えた柔軟な設計を取り入れることもできます。

マンションを手放す前に、一度「今の住まいを自分らしく再設計する」という選択肢を検討してみることもおすすめです。

④住宅ローン控除の再確認・手続き漏れの修正

住宅ローン控除はマンション購入時の大きな税制優遇の一つですが、控除の適用条件や手続きに漏れがあると、本来受けられるはずの還付を逃してしまうことがあります。購入後も定期的に控除内容を再確認し、申告漏れや誤りがないかをチェックすることが重要です。

たとえば、年末調整や確定申告の際に必要書類の提出を忘れていないか、控除対象となる住宅の要件を満たしているかを見直しましょう。

もし過去に申告漏れや手続きミスがあった場合は、速やかに修正申告を行うことで、控除の取り戻しが可能です。住宅ローン控除は長期にわたり税負担を軽減してくれるため、手続きに不備がないか、専門家のアドバイスも活用しながらしっかり確認しておくことをおすすめします。

まとめ

マンション購入には資金計画や物件選び、生活環境の確認、契約時のチェックなど、さまざまな注意点があります。これらをしっかり準備することで多くの失敗を防げますが、購入後に後悔しても諦める必要はありません。売却や賃貸のほか、マンションを購入してから自分好みにリノベーションするという方法もあります。理想の住まいを実現するために、リノベーション会社のサポートを活用しながら、住まいづくりを進めるという選択肢も一つの手です。

購入してリノベーション・自宅リノベーション

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中古マンションのリノベーションで、業界トップの品質と実績を誇るインテリックスがお届けするリノベーション済マンションが、「リノヴェックスマンション」です。

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※1 給排水管を新規交換した場合 
※2 2021年10月~2023年2月リノヴェックスマンションご購入者アンケート「アフターサービス保証の満足度」N=416

インテリックスのリノベーション済マンション

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