インテリックスでは最先端の省エネ技術で開発された省エネリノベーションを提供しています。
快適に暮らすだけで冷暖房費も節約でき、空気の質も変わるという省エネリノベーションですが、本当にリノベーションで省エネ性や快適性に違いがあるのか?
そんな疑問をお持ちの方も多いと思います。
そこで今回、省エネリノベーションの部屋と、一般的なリノベーションの部屋で、20代リモートワークの夫婦である私たちが住み比べてみました。
リモートワークの夫婦にもぴったりな省エネリノベーションの魅力・住み比べた感想をお伝えします。
もくじ
省エネリノベーションとは、最先端の省エネ技術で開発されたインテリックスが推し進めるリノベーションです。
各住宅ごとに温熱計算を行い、その結果にもとづいて樹脂製サッシの内窓や断熱材を設置することで断熱性と気密性を高めつつ、高機能換気システムによって部屋の空気をキレイに保ちます。
二重サッシかつ高断熱だからこそ、結露やカビが発生しづらく、また高断熱・高気密で室温が一定に保たれやすくなるため、エアコンの稼働をおさえながら省エネ&節約を叶えてくれるなど、さまざまな魅力にあふれています。
今回の企画の舞台は、神奈川県藤沢市のとあるマンション。
一般的なリノベーション住宅と省エネリノベーション住宅で、20代リモートワークの夫婦である私たちが梅雨の時期と夏の時期にそれぞれ1ヶ月ずつ(計4ヶ月)住み比べてみました。
間取りは3LDKで、2人で暮らすには十分な広さです。
オンライン会議なども頻繁にあるのでそれぞれの部屋で仕事をし、生活リズムも違うこともしばしば。
省エネリノベーションでお互いがどこまで快適に過ごせるでしょうか?
梅雨の時期の前半約1ヶ月(4月25日~5月31日)は一般的なリノベーション住宅、後半1ヶ月(6月1日~6月30日)は省エネリノベーション住宅に住みました。
また、夏の時期の前半1ヶ月(7月1日~7月31日)は一般的なリノベーション住宅、後半1ヶ月(8月1日~8月31日)は省エネリノベーション住宅に住んでみて、その効果を体感しました。
それでは早速、住み比べた感想をお伝えしていきます!
私たちは2人ともフルリモートで働くフリーランスの夫婦です。
基本的に家で仕事をするため、家がオフィスのようなもの。
家の環境はそのまま仕事のコンディションに影響してくるので、仕事部屋の室内温度や、寝る時の快適さはかなり重要です。
じめっとした梅雨の時期と、蒸し暑い夏の時期にわけ、省エネリノベーション住宅と一般的なリノベーション住宅のそれぞれの住宅ごとに感じたことを率直にお伝えしたいと思います。
省エネリノベーション住宅も、一般的なリノベーション住宅も、エアコンはリビングに1台のみです。
一般的なリノベーション住宅では、梅雨も夏も、廊下からリビングに入る時に「空気の壁」のようなものを感じました。
外から帰ると、リビングに入ってやっとエアコンの涼しさを感じました。
しかし、省エネリノベーション住宅ではそのような空気の差を感じませんでした。
家に入った瞬間に外と明らかに違う快適な空気です。
廊下もリビングも温度や湿度の差をあまり感じず、ドアを開けていれば部屋全体が同じような空気感です。
リビングの中でも、天井付近と、床付近で大きな温度差は感じませんでした。
私たちは玄関の横(洋室3)を旦那の仕事部屋、リビングの横(洋室1)を妻の仕事部屋にしました。
梅雨の時期は特に問題なく過ごせたのですが、夏になると一般的なリノベーション住宅では旦那の仕事部屋までエアコンの冷気が届かない!
リビングのエアコンを19℃に設定しても暑いので、卓上扇風機と窓全開で凌いでいました。
一方で省エネリノベーション住宅、8月という最も暑い時期にもかかわらず、玄関の横の旦那の部屋まで涼しく過ごせました。
エアコンから遠い部屋まで快適なのはありがたかったです。
寝室(洋室2)も同じくエアコンから遠い部屋です。
一般的なリノベーション住宅ではやはりこちらも暑い…。寝苦しくて扇風機なしでは寝れなかったです。
また、少し空気がこもったような感じがあり、寝室に入るともわっとする感じがあるので定期的に窓を開けて換気をしていました。
省エネリノベーション住宅ではエアコンから導線が一直線ではないので、完璧に涼しいわけではないですが扇風機などなくても十分快適に寝られる温度でした。
もわっとした感じも少なく、窓を開けて換気をしたいと思うタイミングは一度もありませんでした。
キッチンと浴室に関しては、両部屋ともに大きな変化は感じませんでした。
料理の時は換気扇を回しており、お風呂上がりも換気扇を回してました。
ニオイの観点で言うと、料理後のニオイ残りが省エネリノベーション住宅の方が少なかったように感じます。
最初、一般的なリノベーション住宅に住んでみたときは「快適じゃん!」と思いましたが、一度省エネリノベーション住宅に住むと、空気の質感や、エアコンの風の通りなど、これまであまり気にしていなかったところで住み心地の差を大きく感じました。
部屋ごとに「空気の壁」がないのが省エネリノベーション住宅のすごいところだと思います。
住み比べてみてその差を強く感じました。
省エネリノベーション住宅と一般的なリノベーション住宅に、両方暮らしてみてわかった違いは、大きく下記の4点でした。
①各部屋の温度差
②冷暖房費
③帰宅時の空気
④ニオイや音
それぞれ順番に詳しくお伝えします。
各部屋の温度については省エネリノベーション住宅と一般的なリノベーション住宅で大きな違いがありました。
特に洋室3(旦那の仕事部屋)は一般的なリノベーション住宅ではエアコンの風が届かず、窓を開けて扇風機を使用しての仕事だったのですが、省エネリノベーション住宅ではそのようなことは全くなかったです。
実際に計測した室温は下記のとおりで、温度差に大きな違いがあることがわかります。
7月 一般的なリノベーション住宅
→リビング:25.4度、洋室3(旦那の仕事部屋): 28.1度
→温度差:2.7度
8月 省エネリノベーション住宅
→リビング:25.3度、洋室3(旦那の仕事部屋):27.0度
→温度差:1.7度
また、換気システムが優秀なので、オンライン会議などで数時間閉め切っていても篭ったような感じはなく快適でした。
感覚として一般的なリノベーション住宅は、窓際が少し暑く感じたのですがそれはサーモグラフィでみるとよりわかりやすかったです。
▲一般的なリノベーション住宅の窓付近サーモグラフィ。全体が黄色くなっており窓も熱い。
▲省エネリノベーション住宅の窓付近サーモグラフィ。部屋の温度と近い窓の温度。
二重窓になっているので窓の熱を部屋に入れにくくなってます。
窓に触れても全然外気温を感じませんでした。
一般的なリノベーション住宅(5月・7月)と、省エネリノベーション住宅(6月・8月)の合計金額で比較してみた結果、省エネリノベーション住宅の方が、2か月分で約500円の節約となりました。
期間 | エアコン使用量(kWh) | エアコン電気代(円) | |
---|---|---|---|
一般的なリノベーション住宅 | |||
5/1~31 | 51 | 1,875 | |
7/1~31 | 175 | 6,390 | |
5月・7月合計 | 226 | 8,265 |
期間 | エアコン使用量(kWh) | エアコン電気代(円) | |
---|---|---|---|
省エネリノベーション住宅 | |||
6/1~31 | 29 | 1,075 | |
8/1~31 | 183 | 6,686 | |
6月・8月合計 | 212 | 7,761 |
続いて、特に気になる夏場の消費電力も比較してみました。
・エアコン24時間稼働とした場合の比較
(一般的なリノベーション住宅でのエアコンをつけたり消したりしていた前半15日間の期間を除き、1か月換算での比較)
結果は、省エネリノベーション住宅の方が、1か月分で約200円の節約となりました 。
期間 | エアコン使用量(kWh) | エアコン電気代(円) | |
---|---|---|---|
202 | 7/1~31(24時間稼働期間を1か月換算) | 187 | 6,849 |
302 | 8/1~31 | 183 | 6,686 |
・エアコンをつけたり消したり稼働させるとした場合の比較
(一般的なリノベーション住宅のエアコンをつけたり消したりしていた前半15日間の期間も含め、そのまま比較)
結果は、省エネリノベーション住宅の方が約300円電気代が高くなりました。
期間 | エアコン使用量(kWh) | エアコン電気代(円) | |
---|---|---|---|
202 | 7/1~31 | 175 | 6,390 |
302 | 8/1~31 | 183 | 6,686 |
今回の住み比べでは、一般的なリノベーション住宅の一か月のうち、前半はエアコンを付けたり消したりの運転をさせていました。
運転時間が平均12時間程度だったため、省エネリノベーション住宅での24時間運転よりも、一般的なリノベーション住宅でつけたり消したりする方が安くなりました。
運転時間が短い場合、省エネリノベーション住宅の24時間運転よりも、一般的なリノベーション住宅でつけたり消したりする方が安くなるということです。
逆に、運転時間が長くなったり、エアコン・部屋の省エネ性能などの諸条件によっては、省エネリノベーション住宅の24時間運転の方が安くなる場合もあります。
※使用量集計について :エアコンの使用がない日は集計から除き、1か月換算の数値から電気代を計算しています 。
※電気代計算について :東京電力の電力量料金(第2段階料金)36.6円/1kwh(2023年6月時点)を参考にしています。
一般的なリノベーション住宅で家に帰ってくると大抵料理の匂いや、部屋の篭ったような空気を感じました。
特に梅雨の時期は、外と同じように少しもわっとした感じがあったような気がします。
省エネリノベーション住宅では、ドアを開けて家に入った瞬間から空気感が変わりました。そこからリビングにかけて大きな空気感の変化はなかったです。
夏、家に帰ってきた時もドアを開けた瞬間から「涼しい〜」と感じたのは、省エネリノベーション住宅の方でした。
一般的なリノベーション住宅に住んでた7月よりも外気温の高い8月だったにも関わらず、この涼しさを味わえたのは嬉しかったです。
ニオイに関して大きな違いはありませんでしたが、料理後のニオイの引きは省エネリノベーション住宅の方が早かったと思います。
実際に、データとしてニオイがなくなる時間に変化があるかを計測するために、機器を使って一般的なリノベーション住宅・省エネリノベーション住宅でホットプレート焼肉をしました。
どちらも食事前1時間から食事後1時間まで換気扇を稼働しています。
1時間前 | 食事前 | 食事中 | 食事後 | 1時間後 | 2時間後 | 3時間後 | 翌朝 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
一般的なリノベーション住宅 | 62 | 67 | 72 | 79 | 72 | 69 | 63 | 62 |
省エネリノベーション住宅 | 63 | 62 | 62 | 66 | 65 | 62 | – | 63 |
※数値が高いほどニオイが強いことを表しています。
※ニオイ計測機器:ニオイCO2デュアルセンサー「SMA-OVC-Ⅰ」
※計測結果数値を元に㈱インテリックス作成
ニオイが食事前の状態に戻るまでに、
一般的なリノベーション住宅では「食事後3時間」、省エネリノベーション住宅では「食事後2時間」と言う結果になりました。
音に関しては明確に違って、二重窓の効果で省エネリノベーション住宅の外音はほとんど聞こえませんでした。
オンライン会議などをするにも全く影響がありません。
近くを電車が走っていたのですがその音もほぼ聞こえず、雨音すら聞こえないので洗濯物を取り込みそびれるほどです。
夫婦2人でリモートワーク、常に家が仕事場の私たちにとって省エネリノベーション住宅はかなり過ごしやすかったです。
お互い仕事のリズムが違い、別の部屋で仕事をしていても、エアコン一つで部屋全体が快適になるので家での仕事が捗りました。
リモートワークなど家に長くいる方にはとてもおすすめです。
山田 裕貴
観光業界出身のフリーランス。海外ノマド生活をしながらメディア運営や企業のSNSマーケティングなどを行っている。
夫婦で海外諸国を飛び回り、数ヶ月単位でお試し移住をしており、今回一時帰国の際に住み比べ企画に参加。
趣味はキャンプ。好きな国はトルコ。