住まい探しにおいて、新築以外に、中古マンションを購入してリノベーションする方法も選択肢に入れると、選択肢が広がり多くのメリットがあります。
この記事では、マンションのリノベーションを検討している方に向け、そのメリットやコツを解説します。
リノベーションで実現できる人気の間取りについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
もくじ
新たに住まいを購入する際、新築住宅だけでなく中古住宅を検討する方も多いでしょう。
どちらにもメリットがありますが、リノベーションという選択肢を加えると、さらに可能性が広がります。
リノベーションには、現在住んでいる自宅をリノベーションする以外に、リノベーション前提で物件を購入し工事を行うパターンや、リノベーション済みの物件を購入するパターンがあります。
中古物件にリノベーションを行うことで、新築のような内装で、機能性や性能を向上させた住宅での新生活を始めることが可能になります。
選択肢としてリノベーションを考えるにあたり、まずはリノベーションとは何なのかを理解しておきましょう。
「リノベーション(renovation)」とは、既存の建物の機能・価値を再生し、QOLを高める目的で包括的な改修を行うことをいいます。
これに対し「リフォーム」は、老朽化した部分を改修・交換して元に戻すことを指します。
例えば、現在の住宅で「使いにくい」と感じている水・電気・ガスなどのインフラ設備があれば、リノベーションによって使いやすく変えることが可能です。
また、家族構成やライフスタイルに応じて間取りや内装を一新するだけでなく、断熱性や気密性など住宅の性能を向上させることもできます。
全国のマンションストックの約3割はリノベーションを必要とする築30年以上の物件です。
これからは、リノベーションが必要な中古マンションがさらに増えていくでしょう。
また、脱炭素社会の実現に向けて、日本は「2030年の家庭におけるCO2排出量2/3削減」という目標を掲げています。
それを達成するためには、CO2排出量を抑えられる省エネリノベーションが欠かせません。
また、リノベーションなら、建替えよりも環境に対する負荷を削減できます。
スクラップ&ビルドではなく、古い住宅に付加価値をつけて再生するリノベーションはSDGsの考え方に合った選択といえます。
中古マンションのリノベーションには、さまざまなメリットがあります。主なメリットは次の3つです。
それぞれについて以下で解説します。
建築から数十年を経過した中古住宅の場合、物件の間取りがそれぞれの家族構成や暮らし方に合わないケースがよくあります。
リノベーションで自分自身にあった間取りに一新すれば、ライフスタイルに合った快適な住まいを手に入れることが可能です。
例えば、リビングを広くして収納を多めにしたり、パントリーを設置したりするなど、住む人の好みに合った間取りを実現できます。
最近注目されているのが、住宅の機能を向上させる省エネリノベーションです。
中古住宅に省エネリノベーションを施すことによって、断熱性能を高め、換気システムを付加することにより、夏は涼しく冬は暖かく暮らせる住まいになります。
また、リノベーションで住宅をバリアフリー化すれば、住む人が高齢になっても、長期的に快適で健やかに暮らすことが可能です。
リノベーションを視野に入れると物件の選択肢が大きく広がることもメリットです。
都市部など人気の高いエリアでは、新築マンションの物件数が限られているため、その中から理想の住まいを見つけることは容易ではありません。
また、人気エリアや新築マンションは中古物件に比べて購入費用が高くなりやすいです。
中古マンションをリノベーションすることも選択肢に入れれば、希望のエリア内で検討できる物件数が増えます。
マンションのリノベーションには戸建て住宅のリノベーションとは異なる特徴があります。主な特徴は次の2つです。
それぞれについて以下で解説します。
マンションのリノベーションが戸建て住宅のリノベーションと異なる点は、間取りや構造について、すべて変更できるわけではないことです。
なぜなら、マンションごとに管理規約が定められており、リフォームに制限が設けられている場合があるからです。
基本的に、マンションでリフォームが許されるのは専有部分のみです。そのため、共用部分とされている玄関扉や窓、バルコニーなどは変えることができません。
また、マンションによっては騒音防止のため、カーペットの床をフローリングに変えることが禁止されている場合があります。
さらに、マンションの構造によっては、水周りや配管の位置を変えることができないこともあり、その場合はキッチンやお風呂の場所を大きく変えることができません。
以上のように、マンションの構造等によりリノベーションに制限が生じる場合があります。
リノベーションを想定して中古マンションを購入する場合、目に見えない箇所まで注意して確認することが大切です。
中古物件の場合、内装や間取りを新しく変えたとしても、床下の配管など共用部分が老朽化している場合があります。
そういった問題点に気付かないまま中古マンションを購入したり、リベーションを施したりすると、後から予期せぬ水漏れなどのトラブルに発展する恐れがあります。
リノベーションを行う前に、目に見えない部分もしっかりと確認し、必要に応じて改修しましょう。
中古マンションの内装や設備、間仕切り壁などをすべて撤去して「スケルトン」の状態にしてからリノベーションをすれば、目に見えない場所にある配管まで確認・交換できるというメリットがあります。
納得のいくマンションリノベーションを行うためには、いくつかのコツを押さえておく必要があります。ポイントごとに解説します。
中古マンションを購入する前に、マンションごとの管理規約についてしっかりとリサーチし、どこまでリフォームできるのかを事前に確認してください。
また、これまでの修繕状況を確認することも重要です。必要な修繕が行われているか、修繕履歴書が残っているかどうかも含めて確認しておきましょう。
くわえて、今後の長期修繕計画も聞いておくと安心です。管理員室で管理員に話を聞いたり、売主や不動産会社に問い合わせたりすると良いでしょう。
中古マンションのリノベーションでは、断熱性能を向上させることがポイントです。
住まいの快適さを大きく左右する要素は、気密性と断熱性の高さです。見た目の改修だけでなく、高気密・高断熱な家にすることによって、長く快適に暮らすことができる住まいになります。
その理由は、気密性と断熱性を上げることによって、家の中の温度が屋外の気温の影響を受けにくくなり、一年を通じて一定の温度を保ちやすくなるためです。
家の中の温度差も少なくなるので、ヒートショックや熱中症のリスクを軽減することも可能です。
また、結露やカビの防止にもつながり、家族の健康的な暮らしを実現できます。
思い通りのリノベーションができるかどうかは、マンションの構造によっても違ってきます。間取りを大きく変更したい場合は、ラーメン構造の物件を選ぶことがおすすめです。
マンションに多い鉄筋コンクリート造(RC造)には、柱と梁(はり)で建物を支える「ラーメン構造」と、壁で支える「壁式構造」があります。
ラーメン構造であれば、室内にコンクリートの構造壁がないため、壁式構造の物件に比べて、大きな間取り変更が行える場合が多いです。
リノベーションを行う際は、中古マンションの購入資金やリノベーション費用をどのように調達するかについて、予算計画をしっかりと立てておくことが大切です。
とりあえず物件を購入してからリノベーションについて考えようとすると、物件購入に予算をかけすぎて、思い通りのリノベーションができないことがあります。
リノベーション費用の概算を含めた総予算を確認しながら物件を探すには、物件探しから対応してくれるリノベーション会社を選ぶことをおすすめします。
リノベーションを行う場合は、住宅ローンを上手に利用することも大切です。
リフォームに特化したリフォームローンもありますが、一般的に、リフォームローンよりも住宅ローンのほうが金利が安く、返済期間も長く設定されているため、毎月の返済負担を軽減できます。
中古マンションの購入と同時にリフォームやリノベーションを行う場合は、購入資金とリフォーム費用をまとめて借りられるリフォーム一体型の住宅ローンを選ぶことで、借り入れできる金額が高くなり、用途も広がります。
リノベーションをする際は、実績が豊富にあるリノベーション会社を選ぶことも大切です。
会社選びを間違えると、希望通りの仕上がりにならなかったり、途中で工事内容の追加や変更が生じたりといったトラブルにつながることもあります。
また、会社によって得意分野が異なるため、マンションリフォームが得意な会社を選ぶことも重要です。
ホームページに掲載されている実績などを参考にしながら、信頼できるリノベーション会社を選びましょう。
マンションのリノベーションでどんなことができるのか気になっている方に、インテリックスの施工事例から人気の間取りを紹介します。
マンションのリノベーションでよく選ばれている人気の間取りは以下の3つです。
対面式キッチンのあるリビングダイニング(インテリックス施工事例)
リビングとキッチンの間に壁のない間取りでは、全体が明るく広い空間に感じられます。
築年数が経ったマンションでは、キッチンが独立している場合や、リビングとの間に壁がある間取りが多いです。
キッチンとリビングを分ける壁を取り払って対面式にすることで、料理中も家族との会話を楽しみやすくなります。
また、アイランド型にすれば調理台の周りが広くなるため、家族やゲストと一緒にキッチンに立つときにも便利です。
ウォークスルークローゼットのある寝室(インテリックス施工事例)
大切な自転車もすっきり置ける玄関土間(インテリックス施工事例)
収納スペースが充実した間取りも人気です。収納が少ないと部屋の中にモノがあふれてなかなか片付かず、タンスなどの収納家具を置くことで空間が狭くなってしまいます。
リノベーションで収納スペースを拡充することによって、いつでもきれいに整理しやすい状態を保つことができます。
近年では、自転車や靴をすっきり収納できる玄関土間や、家族の衣類を一か所にまとめられるファミリークローゼットなども人気です。
机とイスを配置した書斎(インテリックス施工事例)
働き方改革やリモートワークの普及により、在宅ワークをする人が増えています。
そこで、自宅に新たにワークスペースや書斎を設けるリノベーションのニーズも高まっています。
リビングの一角にデスクを造作して設けたワークスペース(インテリックス施工事例)
一部屋まるごとを書斎にできない場合であっても、リビングや寝室などの一角にワークスペースを設けるだけで、自宅モードから仕事モードに切り替えやすくなります。
マンションのリノベーションに関心がある方には、インテリックスが提供する省エネリノベーション「エコキューブ」導入済みの中古マンションがおすすめです。
その主な理由を3つ紹介します。
「エコキューブ」は、快適な住み心地を実現するためには断熱性と気密性が大切であると考え、高断熱・高気密な住まいを追求して生まれた省エネリノベーションです。
物件ごとに温熱計算を実施したうえで、必要に応じて断熱材を施工。
さらに、窓に樹脂製サッシの内窓を設置することにより、外気が室内に影響を及ぼしにくくしています。
また、熱交換式高機能換気システムを採用し、外気を室内の温度に近づけて取り込むので、24時間365日新鮮な空気の中で生活できることもポイントです。
室内の温度を一定に保つことによって冷暖房にかかるエネルギーを抑えられるため、冷暖房費の節約にもつながります。
くわえて、家の中の温度差を減らすことにより、ヒートショックを防ぐこともできます。
中古マンションのリノベーションでは、マンションごとの管理規約や構造によって、思い通りの間取り変更ができない場合があります。
初めてマンションのリノベーションをする人にとっては、わからないことも多く、不安も大きいのではないでしょうか。
リノベーション済マンションのエコキューブであれば、完成後の状態を確認し、納得して購入できます。
一から物件を探してリノベーションプランを検討する手間や時間もかからず、すぐに入居できるのもメリットです。
中古マンションのリノベーションにおいてトラブルを避けるためには、実績が豊富で信頼できるリノベーション会社選びも非常に重要です。
その点、エコキューブを展開する株式会社インテリックスは東証プライム上場企業であり、2万5,000件以上(2022年5月現在)のマンションリノベーションの実績があるので安心していただけます。
マンションのリノベーションは新築に比べコストを抑えられ、より希望の環境や間取りなどを叶えやすい選択肢です。
希望通りにリノベーションをするためには、マンションリノベーションに関する知識を持ち、ポイントを押さえた上で計画を進めることが必要です。
インテリックスの省エネリノベーションマンション「エコキューブ」なら、断熱性・気密性の高い快適な住み心地を実現しています。興味がある方は、ぜひインテリックスまでお問い合わせください。