中古マンションを購入する際の内覧では、効率良く、もれなく重要点を確認できるよう、事前にチェックリストを準備しておくと安心です。
この記事では、中古マンション内覧時に活用できる、実際のチェックリストを紹介しています。
より効果的な内覧にするための事前準備や内覧当日の注意点も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
もくじ
まず、中古マンションを内覧する前に準備しておくことを4つ解説します。
中古マンションの契約前に、不動産会社の立ち合いのもと内覧できる機会はとても貴重です。この機会を最大限有意義なものにするために、事前準備をしっかり行いましょう。
中古マンションの内覧前には、主に内覧だけでは分からないことについて質問をまとめておきましょう。
例えば以下のような点は、一度内覧するだけでは確認が難しく、インターネットで調べても情報を得られないことが多い項目です。
上記のような点は、入居して初めて気がつくことも十分にありえるため、自分から注意を向け、不動産会社に質問することが大切です。
質問し忘れないよう質問をリストアップし、内覧の当日に持参しましょう。
居住中の売主も立ち合う場合は、そこで生活してきたからこそわかることについて聞いてみるのもおすすめです。
販売図面は内見時に現場でもらえることも多いですが、もらえない場合もあるので事前に用意しておくと安心です。不動産業者に依頼して、あらかじめ図面を手に入れておきましょう。
図面を見ながらであれば全体を俯瞰して内覧でき、実際に生活した時の動線や家具の配置、各部屋の用途などを想像しやすくなるでしょう。
間取りで気になる点やその場で思い浮かんだ疑問がある場合は、ひとまず図面にメモしておけば忘れずに確認できます。
夫婦や家族など複数人で内覧する場合は、各々が気になるところをチェックしたり好きなタイミングでメモしたりできるよう、人数分の図面を用意しておきましょう。
事前に持ち物を確認しておくことも重要です。内覧の際に必要になる基本的な持ち物は、次の通りです。
販売図面、スケール・メジャー、スリッパは不動産会社が用意してくれることも多いですが、念のため事前に確認しておくと安心です。
この時、他に必要なものはないか合わせて確認しておきましょう。
なお、認印は不動産買付証明書の作成で必要になります。気に入った物件を押さえておくための書類で、気軽な気持ちでの内覧の場合でも、物件が気に入り、不動産買付証明書の作成に至るケースは十分にありますので、忘れず用意しておいてください。
内覧前には、同じマンションで他にも空き部屋はないか不動産業者に確認することをおすすめします。
同じような条件でも、部屋の位置や室内の状態・価格設定が異なることがあるので、確認してみましょう。
内覧予定の部屋と少し間取りが違う場合は、その部屋の販売図面も不動産業者から取り寄せてみてください。内覧時に動線や実際に入居した時のことを想像しながら比較する材料になります。
逆に空室が多い場合はその理由について、不動産会社や実際に住んでいる売主に聞いてみると良いでしょう。
それでは、実際に中古マンション内覧時に活用できる外観・共用部分のチェックリストを紹介します。
項目 | チェックポイント |
---|---|
第一印象 | □外観のデザインや雰囲気は良いか |
外壁・外観 | □階段の手すりやベランダのフェンスなどは錆びついていないか |
□外壁やエレベーター、駐車場、ゴミ置き場などに落書きはないか | |
□外壁に大きなヒビはないか | |
エントランス | □エントランスや共用廊下の掃除は行き届いているか |
□管理スタッフの勤務形態はどのようになっているか | |
□マナーなどに関して気になる貼り紙はないか | |
集合ポスト | □集合ポストに鍵はついているか |
□集合ポストが壊れていたり、チラシが入りっぱなしになっていないか | |
□宅配ボックスは総戸数の30%程度あるか | |
エレベーター | □総戸数に対して基数が充分か |
□防犯カメラに死角はなさそうか | |
セキュリティ | □オートロックは問題なく機能しているか |
□ベランダなどの目隠しは十分か | |
ゴミ置き場 | □ゴミ置き場や共用部分の使い方は守られているか |
共用部 | □電球などの消耗品は切れていないか |
□植栽は手入れされているか | |
□内階段か外階段か | |
□内廊下か外廊下か | |
その他 | □駐車・駐輪スペースはルールが守られ、使いやすいつくりになっているか |
□気になるニオイはしないか |
外観や共用部分を見る時は、住人のマナー、物件の管理体制、セキュリティの3点を意識すると良いでしょう。
例えば騒音注意の貼り紙が多かったり、ゴミ収集日でないのにゴミがたくさん出されていたりする場合は、住民同士のトラブルが起こっている可能性があります。
共用部分に私物が置いてあったり、集合ポスト周辺の床にチラシが多く落ちている場合なども、住人のマナーが不安視されるでしょう。
管理体制とセキュリティについてはこの次に詳しく解説します。
マンションの管理体制は、清掃状況などを見ると現状がわかります。
ほこりやゴミ、枯れ葉が溜まっていたり、落書きが放置されていたりする場合は、あまり頻繁に管理されていないと考えられるでしょう。
外部からも見えやすい植栽やエントランス部分のみ手入れされていて、共用廊下や階段、ゴミ捨て場などは手入れが行き届いていないということもあるので、さまざまな部分をチェックすることがポイントです。
集合ポストや宅配ボックスなどが壊れたまま放置されていないか、落書きなどがされていないかも忘れず確認しましょう。
中古マンションの場合、セキュリティ対策が行き届いているかも要確認事項です。
例えばディスクシリンダーという昔ながらの鍵穴は、ピッキングされやすいため防犯上好ましくありません。
また、エントランスのドアが開き戸式の場合、古くなっているとネジが緩んだりラッチが滑りにくくなったりして最後まで閉まりにくくなっていることがあります。
これではたとえオートロックがついていても作動しないので、そうした点もチェックしておきましょう。
ベランダや窓ガラスの目隠しも防犯上重要です。目隠しの点で言うと外階段や外廊下はどの部屋に出入りしているのか外から見えてしまうので、外部からの目線を気にするなら内階段・内廊下を選んだほうが良いでしょう。
中古マンションの内覧をする際、室内でチェックすべきことは以下のとおりです。
項目 | チェックポイント |
---|---|
第一印象 | □内装のデザインや雰囲気は好みか |
眺望・日当たり・風通し | □周囲に気になる建物はないか |
□日当たりは良いか | |
□2つ以上の方向から外気を取り込めるか | |
騒音 | □外からの騒音はどれくらいか |
□室内の防音性はしっかりしているか | |
導線・収納 | □広さや動線は問題ないか |
□収納は湿気がこもりにくい構造か | |
□収納スペースは十分か | |
水廻り | □トイレ、浴室、洗面所の水栓は壊れていないか |
□トイレ、浴室、洗面所の水圧は十分か | |
□水回りの位置や大きさをリフォームで変えられるか | |
□給湯器は古くなっていないか | |
内装 | □クロスにゆがみやひびはないか |
□床にゆがみやきしみはないか | |
□水漏れの跡はないか | |
□床はどれくらいの厚さか | |
ドア・窓 | □スムーズに開閉できるか |
□間口は十分か | |
バルコニー | □バルコニーの手すりは十分な高さか |
□室外機を置くスペースはあるか | |
その他 | □コンセントの配置、数は問題ないか |
□エアコンの配置は効果的か |
室内については、住居としての機能性、空間の快適さ、リフォーム可否の確認がポイントです。
住居としての機能性では、例えば給湯器は機能上、長期使用において内部部品等の消耗や劣化が生じるため、製品ごとに設計上の標準使用期間が設定され10年を目安に点検や交換を検討するのが推奨されています。
10年を超えている場合は、機能面や安全面に問題がないか確認しましょう。
また、室外機を置くスペースを見る時は、避難はしごの蓋の位置も見ておくと良いです。
バルコニーのスペース自体は十分でも、避難はしごの蓋を考慮すると室外機を置けるスペースはそう大きくない場合があります。
空間の快適さとリフォームの可否についてはこの次に詳しく解説します。
マンションの室内を見る時は、好みに合っているかだけでなく快適に暮らせる空間かも重視しましょう。
特に古い物件の場合は、換気が十分に行えなかったり、熱がこもったように感じることがあります。
トイレや浴室の匂いが気にならないか、壁が薄く騒音が気にならないかなども要チェックのポイントです。
結露や湿気によるカビは押入れやクローゼットの奥、部屋の隅などに発生しやすいので、確認してみると良いでしょう。
物件購入後にリノベーションを検討している場合は、どこまでリノベーションできるのかも確認しておきましょう。
マンションによってはフローリングを禁止していたり、水回りの移動、風呂のサイズ変更が難しいケースがあります。
リノベーションを考えている場合は、あらかじめどのような室内にしたいのかを考えておくことをおすすめします。
中古マンションの周辺環境については、以下の点をチェックしましょう。
項目 | チェックポイント |
---|---|
道路 | □駅からの道で危険な場所、街灯や人通りの少ない場所はないか |
□近くの道路の混み具合はどうか | |
周辺施設 | □商業施設や金融機関には行きやすいか |
□公園など自然豊かな場所はあるか | |
□持病の相談・治療ができる医療機関はあるか | |
その他 | □再開発などの予定はあるか |
周辺環境については主に、よく行く場所へのアクセス、安全性を確認してください。
日々の買い物をするスーパーやドラッグストア、銀行、病院へのアクセスが良いと、暮らしの満足度がより良くなることがほとんどです。
また、平日と休日の街の雰囲気を確認することをおすすめします。
周辺環境の安全性については、例えば以下の点に注目するようにします。
特に子供がいる場合はより注意が必要になるかと思います。
夜の死角や朝の通勤時間帯の混雑については日中の内覧だけでは分からないので、実際に足を運んでみたり、不動産会社や売主に問い合わせて、周辺環境について把握した上で物件の検討を行なってください。
中古マンション内覧時には、気をつけたいポイントがいくつかあります。
内覧後に新たに気になる点が出てきても再び内覧させてもらえるとは限らないため、内覧後のことも見据えた工夫をしておくと良いでしょう。
具体的な注意点を解説します。
中古マンションの内覧では売主にも立ち合ってもらうことがあるため、見学のマナーに注意しましょう。
売主が現在も居住中の部屋を内見する場合、失礼な態度で印象を悪くしてしまうとその後の契約がスムーズに進まなかったり、価格の交渉がうまくいかなかったりするおそれがあります。
例えば、以下のようなマナーを守って内覧に臨みましょう。
基本的に内覧時の手土産を用意する必要はありませんが、不安な場合は不動産会社に相談してみてください。
内覧時には、売主に許可を得たうえで、室内や共用部分の様子を動画や写真に残しておきましょう。
あとから気になる点が出てきたり他の物件と比較したりする時にも、動画や写真があれば役に立ちます。
ただし、周囲の音や日当たりなどは実際に耳で聞いたまま、肉眼で見たまま記録できるとは限りませんので、その時感じた印象をメモしておくことも重要です。
内覧時の注意点について、詳細を中古物件を内覧する際の注意点 必ず確認したいチェックポイントは?で紹介しています。
ぜひご確認ください。
インテリックスでは都市部を中心に、省エネリノベーション「エコキューブ」導入済のリノベーション済中古マンションを多数展開しています。
「エコキューブ」導入済物件の特長を詳しく解説していきます。
まず挙げられるのが、すでにリノベーションが完了した状態を確認したうえで購入をできるということです。
リノベーションで、すべて思い通りにすることは難しいものです。
エコキューブならどこまでリノベーションできるのか気にしながら物件選びをする必要がありませんし、購入後にリノベーションしたものの思い通りにならずがっかりするといったリスクもありません。
また、物件購入後にリノベーション会社を選び、プランを検討し、工事期間を待つ必要もなくすぐに入居できる点も、大きな魅力と言えます。
エコキューブでは、物件ごとに温熱計算を行った上で、その物件に適した省エネリノベーションを実施しています。
必要に応じて断熱材を施工するだけでなく、樹脂製の内窓をつけることで、断熱性・気密性はもちろん、防音性も向上します。
断熱性能、気密性が高い家は、エアコンの効きが良くなるため冷暖房費を節約できます。
また、家の中の温度差がなくなるためヒートショックを防ぐことができ、なおかつ人と地球にやさしいことがメリットとして挙げられます。
エコキューブでは温熱計算に基づいて適切な工事を行うので、リノベーションに過剰なコストをかけていません。そのため、エコキューブ導入済物件では、コストを押さえつつ、快適な生活を送ることができます。
エコキューブは、空気の質にもこだわっています。
熱交換式換気システムにより、外の空気を室内の温度に近づけた上で取り込むため、部屋の温度を保ちながら24時間365日、新鮮な空気を取り込めます。
また、高性能フィルターで花粉や粉じんの侵入を防ぐため、花粉症や季節性のアレルギーのある方でも安心して過ごせます。
中古マンションの内覧は、物件を実際に確認できる貴重な機会です。
チェックリストとともに不動産会社や売主に質問したいことなどを事前にまとめ、現場でもれなく確認するようにしましょう。
物件について気になる部分はあとからリフォームするという手もありますが、どこまでリフォームできるかは物件によって異なります。
購入後に納得のいくリフォームができるか不安な場合は、不動産業者への確認が必要です。
インテリックスの「エコキューブ」導入済マンションではリノベーション後の物件を見学することができ、入居後の不安が比較的少ない状態で検討が可能です。
気になる方は、ぜひ一度インテリックスまでお問い合わせください。
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