いまや私たちの生活になくてはならない存在の一つとなったペット。ペットは日々の喜びや驚きを与えてくれるだけでなく、生きる気力すらも与えてくれる特別な存在です。しかし、だからこそ気を付けたいのが、脱走や怪我などの事故。特に身軽な猫は、犬に比べてより脱走の危険が高いと言えるでしょう。
そこで今回は、猫が脱走する理由や猫の脱走防止策、ベランダリフォームの方法について解説します。
もくじ
猫を飼育していく上で特に注意をしておかなければならないものの一つが、脱走です。猫を脱走させてしまうと、事件や事故に巻き込まれてしまったり、最悪の場合はそのまま再会することができなくなってしまったり、良い結果を招きません。そうした事態を防ぐためには、猫が脱走する原因や外に出ることで直面するリスクを理解することが大切。まずは、猫の脱走理由や外に出ることによるリスクを見ていきましょう。
猫が脱走する理由やきっかけはさまざまですが、代表的なパターンはある程度絞ることができます。ここでは、猫が脱走する理由の代表的なものを紹介します。
猫は好奇心旺盛なため、外の世界に興味を持ちやすく、気になるものが家の外に合った場合、追いかけようとして脱走してしまうことがあります。中には、あまり外に興味を示さなかったり、そもそも外を怖がったりする性格の猫もいますが、だからと言って外に逃げ出さないというわけではないため、注意が必要です。
細い隙間や暗がりなどは、猫が好む場所の一つです。そうした好みの場所を探している中で、偶然外に出られる隙間を見つけてしまい、そのまま脱走してしまうケースもあります。猫に脱走の意図がなくとも、結果的に脱走してしまう可能性があるため、油断してはいけません。
猫は大きな音や振動に敏感なため、地震や雷などで大きな音が出ると、それに驚いてパニックを起こし、脱走してしまうことがあります。特に地震時などは人間も慌てているため、しっかりと確認せずに窓やドアを開けてしまい、そこで脱走されてしまうケースも。緊急時こそ落ち着いた行動が大切です。
次に、猫が脱走して外に出てしまった場合に考えられるリスクについて見ていきましょう。リスクをしっかりと理解し対策しておけば、万が一脱走されてしまった場合にも、被害を抑えられる可能性があります。
猫が外に出てしまうと、猫や犬、その他野生動物とのトラブルや、交通事故にあう危険性があります。場合によっては、そうしたトラブルや事故が原因で怪我を追ってしまい、命が危ぶまれてしまうケースもあるでしょう。
猫は高いところが得意で、かつある程度の段差であれば身軽に対処できますが、だからと言ってどのような場所でも大丈夫というわけではありません。特にベランダやバルコニーなどの高所から脱走した場合、落下して大怪我をしてしまう可能性もあります。
外の世界には、ダニやノミ、ウイルスなど、家の中にはない危険が数多く存在します。脱走した猫がそういったものを持ち帰ってしまうと、猫自身が危険にさらされるのはもちろん、飼い主である人間に被害が及ぶことも。場合によっては、家族全員の健康に影響が出てしまうこともあります。
未避妊・未去勢の猫が脱走して外に出ると、他の猫と交配して妊娠してしまうリスクがあります。望まない妊娠や出産が発生してしまうと、猫にとっても人間にとっても辛いことなので、十分な対策が求められます。
猫が安全に室内に過ごせるようにするためには、玄関やベランダ、バルコニーから脱走したり転落したりすることを防ぐための対策が必要です。ここからは、脱走・転落の防止策を具体的に見ていきましょう。
猫の脱走や転落を防止するための様々なグッズが販売されているので、間取りや家の課題に応じてグッズを活用するとよいでしょう。窓や網戸を勝手に開けないようにストッパーを取り付けたり、玄関から飛び出てしまわないよう、玄関前に柵を設置したりといった対策が可能です。また、誰かが外出する際は猫をケージに入れたり、抱っこしたりすることで、逃げないようにすることもできます。グッズなどを利用し、基本的な対策を行うだけで脱走・転落のリスクは大きく減らせます。
玄関やバルコニーに設置できる脱走防止ペットゲートというものがあります。バルコニーや玄関へつながる廊下などにキャットゲートを設置すれば、猫が外へ飛び出すのを防げます。市販のペットゲートを活用するのもよいですし、DIYで間取りに合わせたゲートを自作するのもよいでしょう。
窓枠に取り付ける転落防止柵を活用すれば、窓からの飛び出しや落下を防げます。猫が自ら網戸を開けてしまったり、網戸と窓のわずかなすき間に潜り込んで抜け出せなくなってしまったりと、窓には様々なリスクが潜んでいます。窓の開閉しやすい側に、窓枠の大きさにぴったり合わせた柵を固定すれば、猫の脱走・転落を心配せずに空気を入れ替えられます。なお、猫は想像以上に狭いすき間も潜り抜けられるので、柵の格子のすき間は4cm以下にしておくと安心です。
ベランダやバルコニー、室内の吹き抜け部分など、大きな抜けのある場所に転落防止ネットを設置すると、安全性が高まります。猫は体長の5倍の高さまでジャンプできるとされているため、転落防止ネットは1.5m以上の高さまで張りましょう。すき間なく設置すれば、より安全です。
脱走防止ネットはDIYで設置できますが、より高い安全性を確保するにはリフォーム業者に依頼して、ベランダ全体を猫専用の空間に改修することも可能です。
長期的に見てもより効果的な脱走・転落防止の対策として、リフォームがあげられます。マンションや一戸建てなど、自分でリフォームできる環境である場合は、次に紹介する対策を検討するのもよいでしょう。
猫が簡単に外に出られないよう、室内ドアの位置を変更したり、増設したりするリフォームが効果的です。例えば玄関から飛び出るリスクを減らすために、リビングから玄関につながる廊下にドアを新たに設置するといったイメージです。自宅の中でも脱走リスクの高い場所やドアの位置を見極めて、より飛び出しにくい構造へと変更します。
インナーテラスとは、屋内や半屋外に作るテラスのことで、窓や壁に囲まれているため脱走や転落のリスクがありません。暑さや寒さ、雨や風といった天候の影響も受けず、年中通して快適に過ごすことができます。日の光を浴びながら安全に過ごせるインナーテラスを設置すれば、猫のストレス軽減にも効果が期待できます。
内窓を設置すると、家の断熱効果が高くなり、猫にとって快適な環境をつくりやすくなります。またそうして環境が整うことで、窓を開け閉めする機会を減らすことができれば、それだけ脱走のリスクを下げることにも繋がるでしょう。加えて、窓が二重になることで防音効果も高まり、外からの音はもちろん、中からの音も軽減させられるようになるので、鳴き声などによる周囲への迷惑を気にしなくてよくなります。
ペット用網戸は、通常の網戸よりも丈夫で壊れにくいため、ペットがいても安心して網戸を使用することができます。また、ペットによる誤開閉を防ぐロック機能が付いているものもあり、そうした機能性が高いものを選べば、より安心かつ快適に過ごすことができるでしょう。
猫の脱走を防ぐための方法やアイテムについて紹介してきましたが、こうした防止策を選ぶ際にも、気を付けておくべきポイントがいくつか存在します。ここからは、脱走・転落防止策の注意点について紹介します。
猫の身体能力はかなり高く、そのジャンプ力に関しては最大で2mにも達すると言われています。そのため、ペットゲートや柵に関しては、少なくとも1.5m以上の高さのものを選ぶようにしましょう。そうすることで、柵を飛び越えられる可能性が低くなり、また猫自身も無理に柵を越えようとしなくなる効果が期待できます。逆に低い柵をつけてしまうと、猫の脱走を防げないばかりか、人間の移動が制限されてしまうことで対処が遅れる原因になってしまいます。
ゲートや柵の高さに気を付けるのはもちろんですが、それだけでなく格子の幅にも注意をしましょう。猫はかなり細い隙間でも簡単に抜けてしまうため、格子の幅が広いと柵の意味を成しません。特に子猫の場合、成猫よりもさらに細い隙間を抜けられてしまうため、必ず4cm以下のものを選ぶようにしてください。
脱走や転落を防止するためだからといって、部屋の中をガチガチに隙間なく固めてしまっては、猫にストレスが溜まりやすくなってしまいます。安全には配慮しつつも、採光や通気性に優れた製品を選ぶようにして、快適さも妥協しないようにしましょう。
内窓を設置する場合は、断熱性能に優れたものを選ぶのはもちろん、遮音性能にも優れたものを選ぶようにしましょう。外からの音が小さくなれば、それだけ猫が外の世界に興味を持ったり、外からの音に驚かされたりする可能性が低くなり、脱走防止につながります。加えて、鳴き声なども外に漏れにくくなるため、周囲に迷惑を掛けずに済むようになります。
猫は鋭い爪を持っているため、網戸を選ぶ際にはできるだけ丈夫で、破れにくいものを選ぶようにしてください。また、一度設置したからといって安心せず、定期的にチェックやメンテナンスをして、破れかけている場所が見つかったらすぐに対処するようにしましょう。
次に、実際に猫やペットのためにリフォームを行い、快適な住環境を実現した例について紹介していきます。
中古マンションを、居住者一人ひとりの要望に合わせてリノベーションするインテリックス空間設計では、愛猫が主役の家作りを実施。特に脱走の危険が高い玄関は、リビングから遠い動線にすることでリスクを軽減し、さらに扉を設けることで猫が行き来できないように工夫しました。一方で、リビングダイニングに玄関を覗ける小窓をつけることで、猫が寂しがらないような配慮も施されています。
リノベーション事例|愛猫は安全に、自分自身は“ズボラ”に。ネコと自分が双方無理なく楽しく暮らせる家。 | インテリックス空間設計 | リノベーション (intellex.co.jp)
インテリックのリノベ済みマンション「リノヴェックスマンション」のペット向け物件では、猫の玄関ドアからの脱走防止のために、玄関近くにリビングドアを設置しています。宅急便の受け取りや外出・帰宅の際は、リビングドアを閉めてから玄関ドアを開けることで猫にも安全に出入りができます。
また、断熱しにくい玄関ドアとお部屋の間に扉を設けることで、断熱効果も高まります。
インテリックのリノベ済みマンション「リノヴェックスマンション」のペット向け物件では、リビングルームの窓を活かしたインナーテラスがあります。猫が日向ぼっこを満喫できるように工夫されています。さらにキャットタワーなどの猫が遊びやすい空間を作ってあげることで、そもそも窓を開けることなく快適な室内環境となり、結果的に最も安全な脱走防止策となっています。
猫のためにリフォームを行うのは素晴らしい取り組みですが、無計画に行ってしまっては、猫にも人間にも快適ではない空間が生まれてしまうこともあります。ここからは、猫リフォームを行う際の注意点や失敗しないコツについて紹介します。
猫のためにリフォームを行う前に、猫の好みや行動パターンをしっかり観察し、それを考慮した計画を立てるようにしましょう。猫が普段立ち入らない場所に猫用の設備を整えても、あまり積極的に利用してはくれません。逆に、猫が積極的に利用している場所に最適な設備を整えられなければ、脱走や転落などのリスクを減少させることはできません。猫の気持ちを汲み取り、行動パターンに合わせてリフォームを行っていくことが大切です。
猫との暮らしを快適にするために取り組めることは、無限にあると言っても過言ではありません。しかし、すべてを実現するのは予算やスペースの都合で難しいケースがほとんど。全部に中途半端に手を付けるよりは、絶対に対処しなければならない場所から優先してリフォームを行うようにした方が、効果の面でも予算の面でも優位です。
実際にリフォームを行う際には、専門家の意見やアドバイスを参考にするようにしましょう。素人目線では必要ないと思っていたものが非常に重要な役割を持っていたり、逆に必要だと思っていたものが実際に施工した後で有効活用できなかったり、といったケースは少なくありません。単純なリフォーム実績はもちろんですが、猫のためのリフォームの実績が豊富な会社を優先して選ぶようにすると良いでしょう。
大掛かりなリフォームになると、部屋の見た目はもちろん、機能性も大きく変化するため、実際の施工例を見てイメージを具体化しておいた方が良いでしょう。想像していたイメージと違ってしまうと、せっかく予算と時間をかけてリフォームしても、満足の行く結果になりにくくなってしまいます。モデルルームを見学したり、実際の施工事例を見せてもらったり、イメージを固めるための時間をしっかり確保しておくことが大切です。
リフォーム工事の際には、大きな音が発生したり、色んな人が出入りをする関係上、猫にストレスが発生しやすくなります。最悪の場合、業者の出入りの隙に脱走といった事態に発展してしまうケースもあります。また工事で発生する粉じんなどによって、猫の体調に悪影響が出る可能性も考えておかなければなりません。工事中に猫が待機しておける部屋や場所を作ったり、場合によってはペットホテルなどの利用も検討しながら、工事のストレス軽減に取り組んでください。
リフォームは、工事を実施すればそれで終わりというわけではありません。リフォーム後もしっかりと管理し、メンテナンスを行っていくことで、快適さを長く持続させていくことができます。ここからは、リフォーム後のメンテナンスや管理方法について見ていきましょう。
猫との生活において、床や壁などは特に傷がつきやすかったり傷みやすかったりするポイント。せっかくリフォームをして綺麗にしても、定期的に掃除やケアをしないと、爪やおしっこなどによってすぐに傷んでしまいます。一度傷んでしまうと、元の状態に戻すのは難しいため、傷む前に対処することが大切。水分などはすぐにふき取るようにしたり、そもそも傷や汚れがつきにくい素材を選ぶなどして、対策するようにしましょう。
猫のためを思ってリフォームしたからといって、すぐに猫が遊んだり喜んだりしてくれるとは限りません。慣れない環境に、最初は戸惑いを見せてしまう子もいるでしょう。そうした時に、無理に馴染ませようとするのは禁物です。ゆっくりと時間を掛けて、猫が自然とその環境に慣れるのを待つようにしてください。そうして少しずつ猫が新しい環境を楽しみ始めたら、人間も一緒になって楽しんであげるようにすることが大切です。
猫との生活は楽しく刺激的である反面、しっかりと対策をしておかなければ、思いもよらぬ不幸に見舞われてしまう可能性もあります。特に脱走や転落などの事故は、精神的なダメージも相当なものになってしまうでしょう。だからこそ、今回紹介した対策やリフォームといった取り組みをしっかりと行うことが大切。大切な家族を守り、自分自身を守るため、できることから始めてみてください。
中古マンションのリノベーションで、業界トップの品質と実績を誇るインテリックスがお届けするリノベーション済マンションが、「リノヴェックスマンション」です。
築年数の経過した中古マンションを一戸単位で取得し、企画設計を行いリノベーションを施した上で、最長20年のアフターサービス保証を付けて販売。
さらにリノヴェックスマンションでは、物件ごとにリノベーション内容を記載した住宅履歴を開示。目に見えない部分についても、独自の検査項目や第三者機関の基準に沿った点検内容をクリアするなど、一定かつ高品質を保っており、快適な暮らしを実現いたします。
2003年10月に商標登録して以来、20年以上に渡りお客様に支持されてきたリノヴェックスマンション。インテリックスが販売してきたリノヴェックスマンションの販売累計戸数は、27,000戸以上、つまり、26,000世帯以上の新しい暮らしを支えてきました。(2024年2月現在)中古マンションを熟知し、数多くのリノベーションを手がけてきたインテリックスだからこそお届けできるのが、リノヴェックスマンションなのです。
インテリックスがこだわるのは、徹底したリノベーション品質です。検査項目は約300ヵ所にものぼり、厳しいチェックをクリアした物件のみを販売。さらに一つひとつの物件は、一般社団法人リノベーション協議会が定める、優良なリノベーションの統一規格「適合リノベーション住宅(R住宅)」に適合しており、発行件数ランキングでも3年連続1位。(2020年~2022年)また住宅履歴のデータ保管も行っており、点検やメンテナンスがしやすくなるのはもちろん、将来売却する際にも役立ちます。
自社内にアフターサービス専門部署を持つインテリックスでは、業界でも初となる最長20年のアフターサービス保証を実現※1。給排水管・ガス管・電気等、大切な設備がしっかりと保証されているので、長く安心してお住まいいただけます。実際に住むことで見えてきたお困りごとも、しっかり解決へと導きます。こうした取り組みの結果、顧客満足度98.7%という数字も達成しました。※2
※1 給排水管を新規交換した場合
※2 2021年10月~2023年2月リノヴェックスマンションご購入者アンケート「アフターサービス保証の満足度」N=416
猫との快適な生活を実現する住まいは、省エネリノベーション済マンションがおススメです。インテリックスが提供する省エネリノベーションとは、各住宅ごとに 省エネ計算を行い、その結果にもとづいて樹脂製サッシの内窓や断熱材を設置。断熱性と気密性を高めたうえで、高機能換気システムを設置します。
高機能換気システムとは、新鮮な空気が24時間部屋に取り込まれる機能のこと。断熱性・気密性の高い部屋にキレイな空気を取り込むことで、一年中快適な室温を実現してくれます。
二重サッシかつ高断熱なので、結露やカビが発生しづらいのもポイント。また、高断熱・高気密で室温が一定に保たれるため、エアコンの稼働を最小限におさえながら省エネ&節約を叶えてくれます。
猫にもやさしいリノベーションは、24時間エアコンをつけても人にもお財布にもやさしい住まいです。
インテリックスのリノベーション済マンション
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