不動産について 中古マンション買いたい 中古マンション売りたい

安心R住宅とは?その概要や特徴、メリットについて徹底解説 

2024.03.02 2024.03.02

皆さまは、中古住宅に対してどのようなイメージを持っているでしょうか。多くの方は、新築住宅よりもネガティブなイメージを持ってしまっているケースが少なくないはずです。

そうした中古住宅のネガティブのイメージを払拭し、消費者に対してより魅力的で幅広い選択肢を与えることを目的にスタートしたのが、安心R住宅制度です。本記事では、安心R住宅について、その概要や特徴、メリットをわかりやすく解説します。 

安心R住宅とは 

安心R住宅とは、国土交通省が定める中古住宅向けの制度のことです。一般的に中古住宅は、「不安」「汚い」「わからない」といったマイナスイメージが先行してしまい、本当は素晴らしい物件も数多くありながら、事業者と消費者それぞれに機会損失を与えてしまっていました。

そうしたイメージを払拭し、「住みたい」「買いたい」と思える中古住宅を選択できる環境を整えるためにスタートしたのが、安心R住宅制度。一定の条件を満たした住宅の広告に、安心R住宅のロゴマークを付けることで、物件選びに役立つ情報を分かりやすく提供してくれます。 

安心R住宅の特徴 

中古住宅の選択をより幅広く、安心して行えるようにしてくれる安心R住宅。ここからはこの制度の特徴について見ていきましょう。 

不安の払拭 

安心R住宅によって得られるメリットの一つが、中古住宅ならではの不安の払拭です。そこでは、「耐震性」「構造上の不具合・雨漏り」「共同住宅の管理」という大きく3つのカテゴリーがあり、全ての条件を満たした物件でなければ、安心R住宅を名乗ることはできません。

それぞれのカテゴリーではどのような要素が問われるのか、以下で詳しく解説していきましょう。 

耐震性 

耐震性のカテゴリーでは、現行の建築基準法で定める耐震基準に適合するかどうかがチェックされます。具体的には、昭和56年6月1日以降に建築されたものか、もしくはそれ以前の建築ではあるものの耐震診断によって安全性が確かめられたものかどうかが見られます。

地震大国と言っても過言ではない日本において、耐震性が担保されているのは大きな安心につながりますね。 

構造上の不具合・雨漏り 

構造上の不具合・雨漏りのカテゴリーでは、既存住宅売買瑕疵保険契約を締結するための検査基準に適合するかどうかのチェックが行われます。

既存住宅売買瑕疵保険契約とは、売買した中古物件に欠陥が見つかった場合、補修費用等の保険金が支払われる制度のこと。この契約を結ぶためには、住宅の性能について、専門の建築士による検査に合格しなければなりません。

つまり、保険契約ができる物件というのは、専門家のお墨付きが得られた安心できる物件ということです。 

共同住宅の管理 

共同住宅の管理のカテゴリーでは、特にマンションのような共同住宅等のような場合に、管理規約および長期修繕計画を有するとともに、住宅購入者の求めに応じて情報の内容を開示することが条件とされています。

マンションのような共同住宅は、共有部などが劣化した際、住民たちが積み立てた修繕積立金で対応していきますが、これらが計画的に進められていないと、ある日突然膨大な修繕費を請求されたり、最悪の場合は建物自体が使えなくなってしまうことも。これらの情報をしっかりと開示することで、安心して物件購入ができるようにしてくれます。 

汚いイメージの払拭 

安心R住宅では、不安の払拭だけでなく、汚いイメージの払拭も行われています。具体的には、事業者団体毎に「住宅リフォーム工事の実施判断の基準」が定められ、その基準に合致するリフォームが行われているかどうかがチェックされます。 

さらにリフォームを実施していない場合には、費用も含めてリフォームに関する提案書を作成し、必要に応じてリフォーム事業者の斡旋もしなければならないとされています。 

加えて、外装や主たる内装、台所や浴室、トイレや洗面設備の現況を写真等で閲覧できるようにもしておかなければなりません。 

そのため安心R住宅に適合する住宅は、新築住宅と比べての遜色のないレベルで美しく、また情報開示がしっかりされているため、「想像していたのと違う」といったことも起こりません。 

わからないイメージの払拭 

わからないイメージの払拭では、住宅に関するさまざまな情報を収集し、それを必要に応じて開示することで、中古住宅特有の不透明さを解消します。具体的にどのような情報を収集・公開してくれるのか、以下で詳しく解説します。 

建築時の情報 

建築時の情報では、「適法性に関する情報」「認定等に関する情報」「住宅性能評価に関する情報」「フラット35適合証明書」「竣工段階の設計図書」について、「有」「無」「不明」の開示が必要とされています。 

維持保全状況に係る情報 

維持保全状況に係る情報では「維持管理計画」「点検・診断の記録」「防蟻に関する情報(※戸建住宅のみ)」「維持修繕の実施状況の記録」「住宅リフォーム工事・改修に関する書類」について、「有」「無」「不明」の開示が必要とされています。 

保険または保証に係る情報 

保険または保証に係る情報では、「構造上の不具合及び雨漏りに関する保険・保証の書類」「給排水管や設備、リフォーム工事に関するものなど、その他の保険・保証の書類」について、「有」「無」「不明」の開示が必要とされています。 

省エネルギーに係る情報 

省エネルギーに係る情報では「省エネルギー性能に関する書類」「開口部(窓)の仕様に関する情報」「省エネ設備に関する情報」について、「有」「無」「不明」の開示が必要とされています。 

共同部分の管理に係る情報 

共同住宅のみが対象となる、共同部分の管理に係る情報では「修繕積立金の積立状況に関する書類」「共用部分における大規模修繕の実施状況の記録」について、「有」「無」「不明」の開示が必要とされています。

なお、共同部分のない戸建住宅は対象外となります。 

その他 

住宅の設計や施工、維持管理などの住宅履歴情報を提供した機関の名前や問い合わせ先、定期点検サービスや住宅ローン金利優遇など登録団体ごとの独自の取り組み、過去に国や地方公共団体、その他団体から補助金などの交付を受けた実績に関する書類、建築時の販売価格に関する書類、建築時の設計・施工業者に関する書類などを、必要に応じて開示します。 

適合R住宅との違い 

安心R住宅によく似た制度に「適合R住宅」があります。安心R住宅は、耐震性がありインスペクションが行われた中古住宅に、リフォームや修繕計画などについての情報提供を加えた「安心」「きれい」「わかりやすい」住宅です。 

一方、適合R住宅はリノベーションに一定の基準を定め、給排水管や電気配線など見えない箇所の確認を行い、住まいの重要インフラの安心を提供する住宅です。 

安心R住宅のメリット 

中古住宅によくある不安を払拭した物件が登録できる安心R住宅。リフォームされて美しく、耐震性などの面でも安心という強みがありますが、それ以外にもメリットは存在します。その内容を具体的に見ていきましょう。 

既存住宅売買瑕疵担保保険に加入できる 

安心R住宅の物件は、既存住宅売買瑕疵担保保険に加入できます。これは、保険法人に登録された宅地建物取引業者、またはインスペクションを行った登録検査事業者が加入する保険で、中古住宅購入後に構造上の不具合や雨漏りが見つかった際、一定期間保険金で修理できるというものです。

住宅購入後の万が一のトラブルにも、安心して対応できるのが安心R住宅のメリットです。 

フラット35の借入金利の引き下げが受けられる 

安心R住宅を購入すると、フラット35の借入金利を一定期間引き下げる「【フラット35】維持保全型」を利用できます。住宅ローン金利を安く抑えながら、リフォームされた中古住宅に住めるため、経済的にも安心です。 

安心R住宅の探し方 

安心R住宅は、登録事業者団体に所属している不動産会社のみが標章を使う取り扱うことができます。住宅を探す際は所属している不動産会社に相談するか、ポータルサイトや広告で「安心R住宅」のロゴマークがついた物件を探しましょう。 

気になる物件があれば、リフォームされた場所の情報や写真をチェックし、問題ないか確認します。内見の際は写真と実際の違いがないかを確認し、気になる部分があれば担当者に相談しましょう。 

安心R住宅として家を売却するには 

なかなか買い手がつかなかった中古住宅も、リフォームや専門家による住宅診断(インスペクション)を行った上で、安心R住宅として売却することで成約率が高まる可能性があります。物件やリフォーム内容によって費用は異なりますが、数百万円単位の費用がかかることもあるため、利益が出るかどうかは事前に考慮しておくべきでしょう。 

安心R住宅として売却する際は、専任媒介契約もしくは専属専任媒介契約を締結する必要があります。複数の不動産会社と契約して告知することができないため、注意しましょう。

また、専属専任媒介契約の場合は、売主が自分で買主を見つける自己発見取引も禁じられています。安心R住宅を売却する際は、ルールをおさえて手続きを進めましょう。 

インテリックスのリノヴェックスマンションについて 

中古マンションのリノベーションで、業界トップの品質と実績を誇るインテリックスがお届けするリノベーション済マンションが、「リノヴェックスマンション」です。 

築年数の経過した中古マンションを一戸単位で取得し、企画設計を行いリノベーションを施した上で、最長20年のアフターサービス保証を付けて販売。デザイン性にもこだわり、快適な暮らしを実現いたします。 

ここからは、インテリックスのリノヴェックスマンションの実績や特長について紹介します。 

実績 

2003年10月に商標登録して以来、20年以上に渡りお客様に支持されてきたリノヴェックスマンション。インテリックスが販売してきたリノヴェックスマンションの販売累計戸数は、2万戸以上、つまり、2万以上の世帯の新しい暮らしを支えてきました。(2023年5月現在)

また、厳しい品質基準を満たした優良なリノベーション物件に与えられる「R1住宅」の発行件数も、3年連続1位を獲得しています。(2023年6月現在)

中古マンションを熟知し、数多くのリノベーションを手がけてきたインテリックスだからこそお届けできるのが、リノヴェックスマンションなのです。 

品質 

インテリックスがこだわるのは、徹底したリノベーション品質です。検査項目は約300ヵ所にものぼり、厳しいチェックをクリアした物件のみを販売。

さらに一つひとつの物件は、一般社団法人リノベーション協議会が定める、優良なリノベーションの統一規格「適合リノベーション住宅(R住宅)」に適合しており、発行件数ランキングでも3年連続1位。(2023年6月現在)

また住宅履歴のデータ保管も行っており、点検やメンテナンスがしやすくなるのはもちろん、将来売却する際にも役立ちます。 

アフターサービス 

自社内にアフターサービス専門部署を持つインテリックスでは、業界でも初となる最長20年のアフターサービス保証を実現※1。給排水管・ガス管・電気等、大切な設備がしっかりと保証されているので、長く安心してお住まいいただけます。

またそれ以外にも、入居1年後に、自宅を無料点検・補修する1年点検サービスを導入※2。実際に住むことで見えてきたお困りごとも、しっかり解決へと導きます。こうした取り組みの結果、アフターサービス満足度95.05%という数字も達成しました。※3

※1 給排水管を新規交換した場合 
※2 首都圏のみ実施中。
※3  2021年10月~2023年3月の間にリノヴェックスマンションをご購入頂き、アンケートにてご満足と回答頂いたお客様の割合 

まとめ 

安心R住宅は「不安」「汚い」「わからない」という中古住宅のイメージを払拭し、「住みたい」「買いたい」と思える中古住宅を選択できる環境を整えるためにスタートした制度です。耐震性や構造に問題なく、美しくリフォームされた住宅が登録されているので、安心して気になる物件を選べるでしょう。

また、フラット35の金利優遇を受けられるなど、金銭的なメリットも享受できます。「きれいな新築住宅に住みたいけど、予算が足りない」「中古物件はどのように選べばよいか分からない」という方は、安心R住宅の購入を検討してみてはいかがでしょうか。 

インテリックスのリノベーション済マンション

インテリックスのリノベーション済マンション